「ノーバディズパーフェクト」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?英語では「Nobody’s Perfect」、直訳すると「完璧な人はいない」というような意味になりますが、子育てに関する言葉として使われているものがあります。今回はこの「ノーバディズパーフェクト」についてご紹介していきましょう。子育て中のパパ、ママに、参考にしていただければ幸いです。
「ノーバディズパーフェクト」って何?
「ノーバディズパーフェクト」は、子育てをしている、親のための子育て支援のプログラムです。本もたくさん出版され、講習も行われています。日本で実際に活動しているのは、主にNPO法人です。どのような内容なのかご紹介していきましょう。
「ノーバディズパーフェクト」の目的
0~5歳までの子どもを育てている親を支援していこうという目的でできた親向けのプログラムです。ここでの「Nobody’s Perfect」は、「完璧な親なんていない」という意味で捉えられ、全ての親たちに手を差し伸べて支援する必要があると考えられています。子育てに追われて周りが見えなくなってしまっている方も何か気がつくことがあるかもしれませんね。
「ノーバディズパーフェクト」の歴史
もともとは、1980年代初めにカナダ保健省と西部4州の保健部局が開発したプログラムです。そして1987年にはカナダに全国的に展開されました。このテキストは、いろいろな言語に翻訳され、世界に広まっています。2002年に日本語に訳されて日本にも広まってきました。カナダでの対象は、ひとり親、低所得などでしたが、日本では全ての親が対象とされています。
どこでプログラムに参加できるの?
各自治体で取り入れているところもあるので、まずは、住んでいるところまたは、働いているところの子育て支援の施設に問い合わせてみましょう。広報冊子に掲載されることもありますし、公共の施設にチラシのようなものが置いてあることもあります。例えば、秋田県のように県が進んで導入してわかりやすいパンフレットを作っているところもあります。
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プログラムの内容は?どのくらいの期間?
「ノーバディズパーフェクト」は複数で行うプログラムで1回きりというものではなくだいたい6回から10回の参加で行っていきます。託児つきなので、ゆっくり話ができて、プログラムが終わる頃には他の参加していた方と仲良くなることもできるので子育て仲間作りにも最適です。
一方通行ではない参加型プログラム
「ノーバディズパーフェクト」のプログラムは、座ってじっと講義を聴くのではなく、参加して自らが発言していくワークショップのようなものです。参加者はだいたい6名から多くて20名くらいのグループで行われます。しっかりとしたテキストもあり進行役も方もいるので、親だけが集まってなんとなく話をしている時とは違って、安心して発言したり考えたりすることができます。
プログラムの五つのテーマとは?
BODY(からだ)、SAFETY(安全)、MIND(こころ)、BEHAVIOUR(行動)、PARENTS(親)の五つがあり、翻訳されたテキストも出版されています。実際のプログラムでは、進行役のファシリテーターが先導し、参加者全員でこれから話し合うテーマや決まり事を決めて、参加者が楽しく話をしていきます。
ファシリテーターって何?役目とは?
「ノーバディズパーフェクト」に欠かせないのがファシリテーターの存在です。ファシリテーターは、各NPOの養成講座を受講した人に資格として認可しているもので、プログラムの進行係のような役割をもちます。ファシリテーターは講師や先生といった立場ではなく、進行役として参加者の声にしっかりと耳を傾けてプログラムを進めていってくれるのです。
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小学生男の子と女の子二人のママです。育児を楽しみながら毎日過ごしています。
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