多くの女性は無事に出産した後、妊娠に伴い変化していった体も妊娠前の体へ戻ると思っているのではないでしょうか。しかしながら、妊娠という大きな仕事を終えた体は妊娠前と全く同じにはならないものです。その一つが女性にとってとても大切な髪。実は、産後に髪質が変わることもあるのです。今回は髪質が変わる原因や改善法についてまとめてみました。
産後に髪質が変わるのはどうして?
出産後、それまであった髪のツヤや潤いが無くなり、髪がぱさぱさになったりストレートだったのが天然パーマのようなくせ毛になったりと、驚くほど髪質が変わることがあります。それはなぜでしょうか。まずは髪質が変わる原因を確認しましょう。
タンパク質をはじめとする栄養不足
おなかの中で赤ちゃんを育んでいた妊娠中のみならず、ママは出産後も母乳を与えるために自身が摂取する栄養の多くを赤ちゃんに与えています。それだけでなく昼夜問わずの授乳やお世話により、食事自体がおろそかになってしまうこともあります。そのため自分の体を健康に保つための栄養が不足し、その結果髪質が変わってしまうのです。
髪の成長に欠かせない睡眠の不足
髪の成長には良質な睡眠が欠かせません。しかしながら産後は頻繁なおむつ替えや授乳、昼夜関係無しの寝起きなどによりどうしても睡眠不足になってしまいます。お肌や髪に良いとされる夜10時~深夜2時の間にまとまった睡眠を取ることは至難の業。そのため睡眠時間が取れない上に良質な睡眠も取れないため、髪への栄養や成長が促されず髪質が変わってしまうのです。
髪のお手入れに費やす時間の不足
きれいな髪を維持するにはお手入れが欠かせません。しかしながら産後は休む間もないほど赤ちゃんのお世話があり、またその疲れから自分自身をケアする時間がどうしても少なくなりがちです。丁寧に洗髪し、タオルドライで水分を吸い取り、ドライヤーで乾かすといった、出産するまで意識することなくしていた毎日のことですら、時間が取れなくなることもあります。そのため髪の潤いやつやがなくなり髪質が変わってしまうのです。
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髪質の変化とともに抜け毛が増える原因は?
出産後髪質が変わったと感じるとともにびっくりするのが大量の抜け毛ではないでしょうか。ブラシでとかしたり髪を洗ったりするたびに大量に抜けるため不安にもなりますよね。なぜ産後は抜け毛が増えるのでしょうか。
抜け毛の原因はホルモンバランスの変化
妊娠中の女性の体は育毛作用のあるエストロゲンと、育毛を維持する作用のあるプロゲステロンというホルモンの分泌量が増加します。ところが出産と同時にこれらのホルモンは急激に減少し妊娠前の分泌量に戻ろうとするのです。一時的に妊娠前の分泌量よりも減少する場合もあります。そのため出産前まで抜けずにいた髪が一気に抜けるため一時的に抜け毛が増えるのです。
ストレスや栄養不足が原因の場合もあり
無事に出産を終えた直後から女性の体はホルモンバランスが激変するため、精神的・肉体的に不安定になることがあります。また産後は慣れない育児や睡眠不足によりストレスを感じやすくもなります。それに加え母乳を作り出すために栄養が不足することもあり、それらによって自律神経が乱れたり新陳代謝が悪くなったりするため抜け毛が増えることがあるのです。
心配しなくて大丈夫!抜け毛は期間限定
毎日何十本と大量に抜けると、いつまでこの状態が続くのか不安になりますよね。でも、心配しなくても大丈夫!産後の抜け毛には個人差がありますが、1年程度で一定の期間のみと言われています。ホルモンバランスが原因の場合はエストロゲン、プロゲステロンの分泌が元の状態に戻り、髪の生え変わりが安定すれば抜け毛は治まります。
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7歳3歳1歳の1男2女のママです。毎日子育てに奮闘中!
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