赤ちゃんが生まれてから、毎日育児に追われながらも日々の成長を感じる一方で、順調に成長しているのか、心配になることもあります。赤ちゃんの成長は、個人差や体格差がとても大きく、この時期にこうなる!といった答えはありません。それを踏まえた上で、つかまり立ちについて、いつからできるようになるのか、などについて解説します。
つかまり立ちできるようになるには
赤ちゃんがつかまり立ちをするようになるためには、まず、一人で座ることができるようになっていることが必要です。一人で座れるようになり、自分の体重を支えるための手・足の筋肉が発達してくると、つかまり立ちをするようになります。
つかまり立ちができると視点がかわります
つかまり立ちができるようになると、視点が高くなり、立体的になります。また、高い位置から見下ろすようになり、赤ちゃんの視界がぐっと広がるようになり、今までとは違った世界の見え方に、より好奇心が刺激され、興味のある物が増えていくようになるのです。それにともない、手を伸ばすなどの行動もでてくるようになります。
足の裏や筋肉の発達が著しくなります
つかまり立ちをするようになると、今まで使っていなかった足の裏が使われるようになります。そのため、丸みを帯びていた足の裏が段々と平らになっていきます。また、膝を曲げたり伸ばしたり、身体をゆらゆらさせたり、立ちながら踏ん張ったり、足の筋肉がさらに発達していきます。また、つかまり立ちをしながら、片手で物を投げたり、長くたっていられたりすることで、平衡感覚が養われていきます。つかまり立ちでは、伝い歩きやたっちに必要な筋肉や平衡感覚が養われていきます。
つかまり立ちができるようになったら
つかまり立ちができると、前述したように、足の筋肉や平衡感覚が発達していきます。また、視界も広くなるため、好奇心が刺激され、興味のある物を手にしたい、行きたいという欲求が強くなってきます。これらのことが、伝い歩きやよじ登りなどの行動につながっていくので、伝い歩きをするようになったら、けがや転倒に気を付けて、見守るようにしましょう。
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つかまり立ちの早い遅いで問題はあるの?
つかまり立ちをする時期は、個人によって差があるのですが、だいたい生後6カ月から8カ月とされています。いつまでにできていないといけない、という明確な期限はなく、遅いからと言って問題があるわけではありません。また、早いからと言ってその後の成長が早いとは限りません。
つかまり立ちをする時期が早い場合
早いと判断できる時期は生後6~7カ月ごろの赤ちゃんです。この時期につかまり立ちができるようになった場合、手や腕の筋肉の発達が早く力があると言えます。早く始めたからと言って、辞めさせる必要はありませんが、まだ力が十分ではないので、大人がしっかりと見守り、周りにクッションなどを置くなどして、転倒に備えてください。
つかまり立ちをする時期が遅い場合
生後10カ月以降につかまり立ちをするようになった赤ちゃんは、比較的遅いと言えます。遅かったからと言って、運動能力に問題があるというわけではなく、体重が重めの赤ちゃんはつかまり立ちが遅い傾向にあります。検診などで指摘が無い限りは、あまり心配せず見守るようにしてください。もし1歳を過ぎてもつかまり立ちをせずどうしても心配な時には、かかりつけの小児科の先生に相談してみてください。
つかまり立ちをしない場合、練習の必要はあるの?
つかまり立ちをする時期は、個人差が大きいので検診の際に指摘されない限りは、焦って練習させる必要はありません。しかし、1歳を過ぎてもつかまり立ちしない場合には、一緒に遊びながらつかまり立ちを促すのがおすすめです。例えば、テーブルの上に立って手が届く位置に新しいおもちゃを置く、ママやパパが脇の下を支えて立たせてみる、などちょっと手助けする方法を試してみてください。
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3歳の男の子の母です。毎日振り回されています。
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