妊婦さんとはいっても、仕事や家族旅行や出産に向けての帰省など飛行機に乗る機会はたびたび起こります。ここでは、妊娠初期から臨月にかけて飛行機に乗る際にどのようなことに気をつけたらいいのか、それぞれの注意点を説明するとともに、航空会社の規定や便利だった持ち込みグッズなども紹介したいと思います。機内ではできるだけリラックスして過ごしましょう。
妊娠初期から臨月にかけての注意点
妊娠と言っても初期と安定期、臨月では注意することがかなり違ってきます。赤ちゃんの安全と妊婦さんの健康を考えて飛行機に乗る際に気をつけたいことや、心がけたいことなどを紹介していきます。空の旅を楽しむためにもぜひ心にとどめておいてください。
妊娠初期の搭乗はおすすめしません
妊娠初期でも飛行機に乗ることは可能です。しかし妊娠初期はつわりがひどい人も多いです。飛行機の急激な気圧の変化で、具合が悪くなることもあります。さらに、安定期(5カ月以降)に入るまでは切迫流産の可能性もあるため、あまり飛行機に乗ることを医師からはすすめられていません。
安定期は体の負担がかからないようにしましょう
妊娠12週から28週頃までは飛行機に乗っても大丈夫と言われている期間です。しかし妊婦さんによっては安定期でも体調が安定しない人もいますので、搭乗する際には注意が必要です。
~飛行機に乗るときの注意~
- 体をあまり締め付けるような服装は避ける
- 水分をしっかりととる(水分をとらないと血栓ができやすくなる)
- 前日は十分な睡眠をとっておく
- 乾燥した機内でウイルスの感染に気を付ける(マスクや手洗い)
- 座席を予約する際はトイレに立ちやすい通路側にする
里帰りはお早めに
各航空会社によって規定が異なりますが、臨月の妊婦が飛行機に乗るには条件があったり、搭乗ができなかったりする場合があります。飛行機で里帰りされる方は、早めに帰るようにしてくださいね。
必ず医師に相談しましょう
飛行機に乗る前は安定期で体調がよい場合でも、必ず医師に許可をもらっておきましょう。機内での注意点を教えてくれたり、旅行先で何かあったときの産婦人科を紹介してくれたりする場合もあります。
旅行先の病院確認
旅行の場合、ホテル近くの産婦人科、空港近くの産婦人科をチェックしておきましょう。万が一機内で体調を崩したとき、調べておけばすぐに対処できます。
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各航空会社の妊婦さんへの規定やサービス
各航空会社では妊婦さんが搭乗する際のルールを設けています。また、妊婦さんが受けられるサービスもあるので、利用するのもよいですね。
妊婦さんの搭乗規定
航空会社では以下の規定が設けられています。チケットを予約する前に、よく確認しておきましょう。
医師の診断書が必要なケース
安定期を過ぎての搭乗には医師の診断書が必要になります。診断書は各航空会社のホームページからダウンロードしてください。また、出産予定日が近づくと医師同伴でなければ搭乗できなかったり、搭乗を断られたりする場合もあります。
航空会社 | 診断書が必要 | 医師の同伴が必要 | 搭乗できない |
JAL | 出産予定日 28日以内の方 |
出産予定日14日以内の方(国際線) 7日以内の方(国内線) |
- |
ANA | 出産予定日 28日以内の方 |
出産予定日14日以内の方(国際線) 7日以内の方(国内線) |
- |
ピーチエア | 出産予定日 28日以内の方 |
出産予定日14日以内の方 | - |
バニラエア | 出産予定日 28日以内の方 |
- | 出産予定日7日以内の方 |
ジェットスター | 妊娠29週 以降の方(国際線) 妊娠36週 以降の方(国内線) |
- | 飛行時間が4時間以上の フライトで、 妊娠37週以降の方 (多児妊娠は 妊娠33週以降の方) |
妊婦さんへのサービス
大手航空会社では、妊婦さんへのきめ細やかなサービスを行っています。
オリジナルマタニティマーク
JALやANAでは、オリジナルのマタニティマークを配布しています。空港カウンターでもらえるので、問い合わせてみてください。
空港内のサポート
- エアポートサポート(ANA)
妊婦さんのみで搭乗する場合、空港のチェックインカウンターから搭乗ゲートまで、案内してくれます。(国際線 事前電話申し込み) - 事前改札サービス
ご妊娠中のお客様は、先に機内へご案内いたします。 - 機内安心サービス(ANA)
客室乗務員が機内で荷物を収納する際にお手伝いをしてくれます。妊婦さんは重い荷物を上にあげる行為は危険ですので、気軽にお願いしましょう。
- ママおでかけサポート(JAL)
搭乗の際、優先的に機内へ案内してくれます
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