産後、赤ちゃんが一緒の外出は車があったほうが何かとラクなので、妊娠している今しか運転免許を取得するチャンスはない!と思っている妊婦さんも多いと思います。しかし、妊娠中の免許取得は思っている以上に厳しいものです。体にかかる負担は通常より増えますし、早産や流産などのリスクも伴います。妊娠中の免許取得について今一度考えてみましょう。
妊婦が運転免許を取得する際のリスクとは
妊娠中は体の中に二つの心臓があるというだけあって、ただでさえ体調不良に陥りやすいものです。しかし、一般の方と同じ講習を受けなければなりません。ここでは妊娠中の免許取得はどのようなリスクが伴うのかをご紹介します。
連日の慣れない教習でストレスがたまる
妊娠中は疲れや緊張、ストレスからおなかが張りやすくなるほか、天候によっては頭痛を引き起こすこともあるのです。日常生活ですら多少無理をするだけで体に負担がかかるものなので、連日続く教習では次第にストレスがたまって体が疲れきってしまいます。これらを踏まえると、妊娠中の免許取得はおなかの赤ちゃんにとって良いものではありません。
教習内容そのものが体の負担になる
椅子に座って長時間授業を受けることも腰痛を引き起こす原因になりかねませんが、座学だけが授業ではありません。路上教習もそうですが、応急処置講習(人工呼吸や心臓マッサージ)を3時間続けて行ったり、ドライバーが安全に運転をするための日常点検講習もあったりするのです。大きなおなかを抱えた状態でこれらの講習を受けるとなると、体調不良以外に体力的な面も心配されます。
交通事故に巻き込まれるリスクがある
路上教習が始まると、教習車であろうと一般の車両と同じ道路に出て運転をしなければなりません。いくら気をつけて運転をしていても、追突事故などの交通事故に巻き込まれるリスクが高まります。妊娠中の女性は法律上シートベルトの着用を拒否できますが、万一事故に巻き込まれれば体にかかるダメージは大きくなりますし、シートベルトを着用したところでおなかが締め付けられて気分が悪くなることも考えられるでしょう。
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できれば妊婦の免許取得は控えるべき
妊娠中の免許取得となると、自分自身よりも周りの方が気を使わなければなりません。産後は忙しくなって免許取得は無理だろうと思いがちですが、今は託児所のサービスなどがつけいた教習所も増えています。本当に今すぐ免許が必要なのか、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。
そもそも入校することができない可能性がある
妊娠中に免許を取得しようと志しても、いざ教習所へ申し込んだら受け付けてもらえなかったなんてこともあります。講習を受けている最中に体調不良を起こし、万が一流産などを引き起こしていたら教習所が責任を持たなければなりません。そういったことから、妊娠中の女性の入校を拒否する自動車教習所は増えてきているのです。
免許取得できずに期限を過ぎてしまうことも
妊娠中に教習所へ通うためには、体調の面を考慮しながらスケジュールを組んでいくと思います。それでも講習中に具合が悪くなるなど、つわりがなかなか治らないといった症状でしばらくの間通うことができなくなっている間に出産を迎えてしまうこともあります。そうすると、期間中に免許を取得することができず、通い直す羽目になってしまうのです。
産後なら安心して免許取得に励むことができる
出産直後は母親が赤ちゃんにつきっきりで、ほとんどの時間を屋内で過ごします。赤ちゃんとのお散歩や外出なんてまだまだ先の話ですので、産後しばらくの外出はバスやタクシーなどを利用して乗り切りましょう。半年も過ぎればママの体力もほとんど回復してきます。育児にも慣れている頃だと思うので、託児所がつけいた教習所へ通うことを検討するのもいいかもしれませんね。
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1歳の息子がいるシングルマザーです。最近は息子とのお菓子作りにはまっています。
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