最近徐々に増えてきた「漢方内科」。けれど、具体的にどんなものか知らない人、そもそも「漢方内科」なんてきいたこともないという人もまだ多いと思います。今回はそんな「漢方内科」の詳しい診察内容などをご紹介していきたいと思います。一体どんな診察が行われるのか、普通の内科との違いとは?費用はどのくらいかかるのか?漢方内科の特徴など詳しく調べていきます。
そもそも「漢方内科」とは何でしょう
病院には、内科、小児科、耳鼻咽喉科などさまざまな名称のものがあります。それらは法律によって記載してもよい名称が定められていました。しかし、平成20年4月1日の法改正により、「漢方内科」を正式な名称として掲げてもよい、ということになったのです。これにより、全国に少しずつ「漢方治療をしてくれる内科」として「漢方内科」が普及し始めたのです。
漢方と一般的な薬の違いは何でしょうか
今の主な医療は西洋医学です。科学的に作られた薬品で病気の症状を抑えたりするのが一般的な治療になります。それに比べて漢方は、薬草などの生薬と呼ばれるものや動物性由来のものを、煎じたりして摂取したりすることで身体のもともと持っている自然治癒力を高めることに重きを置かれています。そのため、同じ風邪の症状でも一人ひとり処方される漢方の種類は違うのです。その人の身体の調子や状態を細かく見て、その人の身体を一番助けてくれる漢方を取り入れることでさまざまな病気に対処していくのが漢方治療の大きな特徴なのです。
では、どちらを使う方がいいのでしょうか
西洋医学と漢方を使った東洋医学、どちらが優秀かときかれれば、それらは補い合うものだということです。まず診察をしてみて、漢方を使った方がいいのか、あるいは薬を使った方がいいのかを医師が判断します。診察をしてみて、病気の種類や進行具合によって、漢方治療がいいのか、あるいは西洋医学の薬が向いているのか、それとも両方を併用していくのがいいのかを決めていくのです。このように、薬と漢方の2種類の治療方法から選んでいけるのも漢方内科の大きな特徴です。
どのような病気に漢方は向いているでしょうか
西洋医学的な治療や一般的な処方薬などでは、あまり効果がなかった場合に漢方治療が行われることが多いようです。小児科ではアトピー性皮膚炎や、アレルギー性鼻炎、虚弱体質など。内科系では肝機能障害や疲労倦怠感、婦人科系では自律神経失調症や月経困難症、更年期障害などがあります。腰痛や頻尿にも効果があります。薬であまり効果を感じられない方や、小さいお子さんや妊婦さんなどで薬を飲むことに抵抗がある方は漢方を試してみるのもいいかもしれません。ただし、漢方は人によって飲みにくいので先生とよく相談してから服用を始めましょう。
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