妊娠すると必ず病院で行うのが妊婦健診の時のエコーですね。エコーで自分のおなかにいる赤ちゃんの様子を見ることができるので、毎回楽しみという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんなエコーですが、最近よく耳にする3D・4Dエコーとはどういうものなのでしょうか?今回は一般的なエコー(2D)と3D・4Dエコーの違いについてご紹介していきます。
なぜエコーをする必要があるの?
それではまず、そもそもエコーはどういう仕組みなのか、なぜおなかの中を見ることが可能なのか、どうして妊婦はエコー検査をする必要があるのか、お医者さんはエコーで何を見ているのかいう点に注目してみていきましょう。
ママのおなかに異常がないかどうかを確認できる
エコー検査では、おなかの外側からは見ることのできない、おなかの中の様子を確認することができます。エコー映像をモニターで確認して、ママの子宮や卵巣などの見えない部分に異常がないかどうかをお医者さんは見ています。エックス線のように、医療被ばくの心配もないので、妊婦さんでも問題なく受けることができる安全な検査です。
おなかの中にいる赤ちゃんの様子がわかる
エコー検査をする一番の目的は、やはりおなかの中にいる赤ちゃんの様子を確認することにあります。多胎児かどうか、赤ちゃんが逆子になっていないか、男の子か女の子かなどさまざまです。さらには、頭からお尻までの長さ(頭殿長)を測って出産予定日を割り出し、映像から赤ちゃんの病気が事前にわかる場合もあり、エコー検査は妊婦さんにはかかせない検査となっています。
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エコーにはどんな種類があるの?
一口にエコー検査といっても、さまざまな種類があります。妊娠初期に行われるプローブを直接膣に挿入する経膣法、中期以降おなかの外から赤ちゃんの様子を確認する経腹法、血液の流れを調べるカラードップラー法です。
直接膣に挿入して行う「経膣法」
だいたい赤ちゃんが11~12週ほどの大きさまでは、「経膣法」でのエコー検査となります。経膣法とは経膣プローブという丸い棒のような形をした超音波発信器を直接膣に挿入して行う検査方法です。おなかの中の赤ちゃんの状態を近くから確認できるので、より精度の高い画像で観察することができます。赤ちゃんだけではなく、子宮や卵巣の異常の有無も確認しています。
おなかの上に滑らせて行う「経腹法」
赤ちゃんが大きくなってくる妊娠中期からのエコー検査は、「経腹法」というおなかの外から中の様子を見る検査に変わります。赤ちゃんが大きくなってくると、経膣法では全身状態が確認できなくなってしまうためです。超音波をよく通すようにするためのゼリーをおなかにぬり、その上からプローブを少しずつ滑らせていくだけなので、ひんやりはしますが、全く痛みはありません。
血液の流れを見る「カラードップラー法」
カラードップラー法とは、へその緒や臓器の血管の中を流れる血液の速度を測ったり、血管の数を数えたりすることができる検査です。血液には、赤ちゃんへ酸素と栄養を送る大事な役目があるので、血液が正常に流れているかどうかを調べることはとても大事です。へその緒がからまっていないか、心臓の形に異常がないかどうかもわかります。
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二人の男の子の母です。もともと野球ファンでしたが、今は息子の影響ですっかりサッカー狂になりました。
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