出産するときには、事前に生まれてくる赤ちゃんの性別を把握しておきたいものですよね。それに合わせて名前も考える必要がありますし、用意しておくベビー用品なども変わってきます。しかしエコー検査を受けたにもかかわらず、性別がはずれてしまったということもあります。今回はエコー検査で性別予測が間違う確率はどれくらいなのか?またそのようなときの対処法はどうすればいいのか?をテーマにお話しします。
エコー検査で赤ちゃんの性別がわかる??
現代では医療機器や医学の発達は目覚ましく、出産前に赤ちゃんの性別がエコー検査でわかるようになりました。また一般的にはエコー検査での性別間違いが起こる確率というのも、そう高くはありません。ですが性別の判断をするのは人間である医師のため、個人差はあります。男の子が女の子に間違えられる場合や女の子が男の子に間違えられる可能性もあるといわれています。
エコー検査にはさまざまな種類がある
まずエコー検査には、どんなものがあるのでしょうか。主なものとして以下のような種類があります。
2Dエコー
2Dエコーは、超音波によって返ってきたデータを映像化し、おなかの中の赤ちゃんを平面的に見ることができるエコーです。また赤ちゃんの成長度合いなども分かるため、産婦人科の検診などで多く用いられています。
3Dエコー
3Dエコーは、おなかの中の赤ちゃんを立体的な静止画によって、見ることができます。立体で見ることにより、赤ちゃんの顔や様子がはっきりとわかりやすくなるのです。ですが赤ちゃんの向きなどによっては、希望する画像を撮れない場合もあります。
4Dエコー
4Dエコーは、3Dエコーに時間的流れを加えたもので、おなかの中の赤ちゃんが動いている様子までを録画することが可能なエコーです。4Dエコーは赤ちゃんの性別がわかりやすいという特徴を持っています。赤ちゃんの向きなどにより希望の動画を手に入れることができないケースもあります。
医師はどこを見て性別を判断しているのか?
医師はエコー写真のどこを見て、性別を判断しているのかというと、赤ちゃんの足と足の間、股間部を見て主に男の子か女の子かを判断しています。これは男女で最も違いのある部分なので、ここを確認すればすぐに結果がわかります。つまり股間に突起があれば男の子、なければ女の子というわかりやすい判断基準です。ただしこの股間部の写りが悪かったり、赤ちゃんの体勢のせいで見えにくかったりすると、判断を下しにくい、あるいは性別の判断を誤ってしまうということがあります。
医師の判断とは言え、うのみは厳禁?
性別の判断をしているのが、人の身である医師である以上、どんな場面でもミスが起こってしまう可能性はあるものです。そのため「お医者さまの判断だから」と言って、告げられた性別をうのみにしてしまうのも危険です。もし思っていた性別と逆の赤ちゃんが生まれてしまった場合、知恵を絞って考えた名前やせっかく用意した赤ちゃん用の服もムダになってしまいこともあり得ます。100%うのみはせずに、どちらの性別の赤ちゃんが生まれてもよいように心構えをしておくことが大切です。
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エコー検査の見間違いの主な原因は?
上記では、医師によるエコー写真の見間違いが性別判断ミスの主な原因とお伝えしました。他にどのような場合に、医師は見間違いを起こしてしまうのでしょうか?ここでは、その主なケースについてご紹介していきたいと思います。
エコー写真の写りが悪い場合
性別の判断ミスが起こる原因として、まず考えられるのがエコー写真の写りが悪い場合です。赤ちゃんは、おなかの中でさまざまな体勢を取りながら成長しています。エコー写真を撮ったときに、ちょうど性別がわかりやすい体勢をしてくれていればよいのですが、向きや角度により写りがはっきりしないこともあり得ます。写真が見えにくいと、間違いが生じる確率が高くなってしまうのです。
へその緒を足ではさんでしまっている場合
赤ちゃんの性別間違いでよくある代表例は、赤ちゃんがおなかの中で、へその緒を足の間に挟み込んでしまっている場合です。エコー写真を見て、性別を判断する際の大きなポイントは赤ちゃんの股間部に突起があるかないかです。しかし赤ちゃんが足の間でへその緒を挟み込んでいると、そのへその緒を突起と見間違えてしまうケースがあります。そのため「男の子だ」と思っていたら、女の子の赤ちゃんがへその緒を足ではさんでいるだけだったというケースがよくあります。
指を突起物と勘違いしてしまう場合
また赤ちゃんが股間部に手をはさんでいて、その手の指を男の子の突起と勘違いしてしまう場合もあります。赤ちゃんがおなかの中で取る体勢は、それぞれ微妙に違うため、足の間で手を挟むような姿勢で生まれるときを待っている赤ちゃんもいます。エコー写真というのは、写真のような鮮明さはありません。おなかの中にいる赤ちゃんの身体もまだまだ未発達なので、ハッキリとした身体の部位を判別しにくいというのもあります。こうした事態が起こってしまうのもやむを得ないことかもしれません。
性別間違いは男の子→女の子が多い?
性別判断ミスについて主な例をご紹介しました。判断ミスは「男の子だ」と思っていたのが「女の子でした」というパターンが多くなっています。へその緒や指などのせいで「ない物があるように見える」というミスは多いのですが、「ある物がないように見える」というミスはなかなかありません。そのためもし医師から「男の子ですね」と言われた場合は、頭の片隅に「実は女の子かもしれない」という可能性を持っておくのもよいでしょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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