妊娠した女性なら誰もが手にできる母子手帳ですが、最近は、全国の各自治体から父親向けの父子手帳なるものが登場しています。
共働き家庭が増え、父親の育児参加が当たり前になっている今だからこそ、ますます注目度の高まっている父子手帳について、いったいどのようなものなのか、どこでもらえるかなどの基本的な情報について解説します。さらに父子手帳の役割や、各自治体が発行する興味深い父子手帳をピックアップしてご紹介しましょう。
父子手帳とは
父子手帳は母子手帳と同じように、パートナーが妊娠中のパパや、子育て中のパパに向けて各自治体から発行されているものです。また、自治体によって「イクメンハンドブック」「パパの教科書」という名前となっており、特に統一はされていません。「手帳」「ブック」などという名前ではあるものの、多くの場合は情報誌のような冊子で、コラムや漫画で解説しているものもあり、さまざまな知識やアドバイスが読みやすくなっています。「父親になることを実感できる」と好評を得ていることから、発行する自治体の数がどんどん増え続けている父子手帳について詳しくご紹介していきましょう。
父子手帳には、どんなことが書かれている?
父子手帳には、パパになる男性に向けて、父親としての心得や赤ちゃんのお世話の仕方、子育てについてなど、さまざまなアドバイスが書かれています。赤ちゃんを入浴させるための方法やおむつ替えの仕方はもちろん、どうしておなかにタオルをかけて入浴させるのか、赤ちゃんのおしっこやうんちの頻度は1日のうちでどのくらいであるかなど、子育てについての理解を深めることができます。
妊娠して変化する女性の心や身体、おなかの中の赤ちゃんの様子など、大切なパートナーをサポートするために知っておきたい内容も掲載されています。その他、出産後のお金の手続きや地域の病院、役所などの連絡先、自治体の行っている行政サービスを紹介するページなど、子育て世帯にとって役に立つ情報が満載です。
どこでもらえるの?
父子手帳は、各自治体から独自で発行されていますが、母子手帳とは違い、すべての自治体で発行されているわけではありません。まずは、自分の住んでいる地域で父子手帳の発行があるかについて問い合わせをして、確認してみましょう。発行されているのであれば、地域の保健所や保険センター、役所や役場の健康福祉課(局)などで受け取ることができます。奈良県奈良市や兵庫県姫路市など一部の自治体では、ホームページから誰でも自由にダウンロードすることができるので、在住の人はもちろん、そこに住んでいない人でも手に入れることができます。
父子手帳は購入することも可能で、書店やインターネットのショッピングサイトなどで手に入れることができます。読み物として、主に父親としての知識を得るための内容が書かれており、中には書き込みができるものもあるなど、人気があります。
父子手帳の役割とは
父子手帳は、父親になる男性の意識を高め、産後、スムーズに育児をすることができるように知識をつけておくことができるという役割があり、これこそが父子手帳ならではの大きなメリットです。
もう一つ、国や自治体が、男性の育児への積極参加を呼び掛けるという役割もあります。20代や30代の若い世代では、家事や育児は男女分け隔てなくやるものだと考えている人が多いものの、中には男性が率先して家事や育児をする姿勢を批判する人もいます。父子手帳の発行は、日本に古くから根付く意識を変えるためのものでもあるのです。
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30台後半、中学生と小学生の子育て中です。
平日はライター業、週末はウェディングMCとして、実質週7フル稼働中。
「言葉よりも姿勢を見せる」をモットーに、母親の一生懸命さから何かを学んでくれればなぁと期待していますが、なかなかうまくいかないものですね。そんな時は、コストコ、イケアでのショッピングと、たまのエステでストレス発散! しています。笑
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