恋愛や子どもに縛られない自由な結婚がしたい。そう願う男女が増える中、共生婚という生き方に注目が集まっています。ここでは「共生婚をすると、どんな生活が待っているの?」「相手探しや子どもについて、どう考えたら良いの?」など気になるその中身をご紹介します。
話題の共生婚ってどんな生き方?
共生婚という言葉は聞いたことはあるけれど、なんとなくしか意味を知らないという方も多いことでしょう。事実婚ともルームシェアとも違う、新しい生活スタイルを共生婚と言います。まずは共生婚の主な特徴をお伝えします。
事実婚ではなくきちんと入籍する
事実婚は結婚届を出していないものの、夫婦として協力し合い生計を立てているのが特徴です。それとは逆に共生婚は夫婦として入籍するものの、お互いの生活には干渉せずそれぞれ自由に暮らすという特徴があります。
婚姻届けは一緒に暮らすために必要な契約書的な意味合いしか持たず、夫だから稼ぐ、妻だから家事をするといった概念はありません。共生婚を選ぶ人たちの中には、半同棲のような形で普段は別々に過ごしているケースもあります。
財布や部屋、食事などすべてが別々
共生婚生活では財布や部屋、食事など、暮らしのすべてが別々になります。自分のお金で貯蓄や将来の備えを行い、食べたい時に食べたいものを食べる、遊びに行きたい時は自由に出かける、という身軽な暮らし方に魅力を感じる人が多いようです。
もちろん一緒に暮らしている以上共有品の購入やお風呂の使い方、掃除の分担など、最低限のルールは決める必要があるでしょう。そのためお互いの苦手をカバーし合える相手を選ぶと、より快適な生活が送れると言われています。
恋愛感情やスキンシップはなし
共生婚においては夫婦間の恋愛やスキンシップが存在しません。自分らしく生きるだけではなく「異性とのスキンシップが苦手」「恋愛の煩わしさから解放されたい」という層が、親や周囲を安心させたり結婚を急かされたりするのを避けるため、共生婚を選んでいるケースも少なくありません。
恋愛感情はありませんが信頼関係が構築されれば、かけがえのないパートナーになっていけます。「結婚は面倒だけど、一人で年を重ねるのはさみしい」と考える人には、向いている生き方です。
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共生婚の相手はどう探すのが正解?
恋愛や結婚に興味が持てない人にとって魅力あふれる共生婚ですが、「どうやって相手を見つけたら良いのか分からない」という声も聞かれます。以下に実際に共生婚を選んだ人はどのようにしてパートナーを見つけたのか、その方法についてご紹介します。
共生婚したいという願望を表に出す
共生婚という言葉はずいぶん浸透してきましたが、まだその存在自体を知らない人も少なくありません。そのためまずは信頼のおける友人などに、共生婚を希望している旨を伝えてみましょう。理解がない人と話しても平行線になってしまうため、関係が薄い相手に話す必要はありません。同じように「恋愛に縛られず関係を築きたい」と考えている人とつながる可能性を、じっくり広げていきましょう
「恋愛には興味がない」と日ごろから呟いている異性が近くにいるなら、自分から共生婚を切り出すのも良い方法です。
共生婚希望者が婚活サイトにも増えている
最近でははじめから共生婚を希望して、婚活サイトを利用する人が増えています。相手をキーワードで絞り検索できるサイトであれば、“共生婚”のワードで検索してみましょう。
婚活サイトは気軽に利用できる反面、本当は恋愛をしたいけれど無理そうだから共生婚で、というタイプも存在しています。このような相手の場合、恋愛感情を持たれてしまう可能性があるため婚姻届けを出す前にしっかり見極めるようにしましょう。
また共生婚に特化した結婚相談所や婚活サイトもできています。必要に応じて、上手に活用することが大切です。
ルームシェアから共生婚する人もいる
共生婚はよくルームシェアの進化系という例えられ方をします。ルームシェアの場合は見知らぬ複数の男女が一緒に暮らしますが、それが夫婦になるだけと思えばかなり近い暮らし方だといえます。
ルームシェアを心地よく感じるタイプの人は多くの場合共生婚向きです。そのためルームシェアからスタートして共生婚ができそうな相手を探す、という手段もあります。
実際共生婚の相手は元ルームシェア仲間、という例も少なくありません。機会があるなら共生婚のイメージを掴むためにも、一度ルームシェアを経験しておくのがおすすめです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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