ありがた迷惑をやめない義母の感覚について
どうして、お嫁さんの気持ちを考えずにありがた迷惑な行為をしてくるのでしょうか。義母が思っている、お嫁さんに対する感覚をご紹介します。義母の気持ちがわかると、上手な断り方も導き出せるかもしれません。
良いことをしてあげたと思っている
もっとも多くの感覚として、義母はお嫁さんに対して「良いことをしてあげている」「自分はとても素晴らしい義母だ」と感じているものです。もちろん、迷惑行為をしているわけではありませんし、義母だって意地悪でしているわけでもありません。ただお嫁さんの気持ちを考慮しているのか、自分の気持ちを優先しているかによって、良いことと迷惑なことの違いが生まれます。この点を理解できない義母が、ありがた迷惑をし続けるのです。
孫が可愛くて仕方がないけれど、嫁は邪魔
多くの義両親やお嫁さん自身の両親も、孫ができれば可愛くないと感じる人はいないでしょう。基本的にいつでも孫の顔は見たいですし、一緒にいたいと思うのは自然なことです。
しかし義母の中には「孫とは一緒にいたいけれど嫁がいると気を使うし、相手との関係も微妙だから邪魔」だと思っている場合もあります。そのようなケースではとにかく孫を預かろうとして、お嫁さんに楽をさせてあげているのだという体裁を繕います。ただ本音は、お嫁さんが邪魔なので預かりたいと思っていることもあるようです。
息子に感謝してもらいたいと感じている
お嫁さんにありがた迷惑をしている義母の中には、息子自身を溺愛している人も多いと言われています。なぜ、息子を愛しているとお嫁さんにありがた迷惑をするのかというと、お嫁さんに優しくしておけば息子から「自分の妻と仲良くしてくれて、素晴らしい母親だ」と感謝してもらえると思うからです。
意識が息子への思いに向かっているので、何か食べ物をたくさんあげたり、心配していろんなことを言うなどしてありがた迷惑を行います。本当にお嫁さんを思いやっているのであれば、ありがた迷惑とも思われません。
おわりに
義母の行動に対して「ありがた迷惑だ」と思う人は、意外とたくさんいます。義母との関係が悪くて悩んでいる人も多いですが、関係性は悪くないけれど、義母との距離感が面倒だと感じているお嫁さんも存在するのです。そのため、義母のありがた迷惑を避けるためには、やわらかくも、しっかりと断る必要が出てくると言えます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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