世の中には、支配欲の強い男性が多く存在しています。「自分の夫も支配欲が強くて悩んでいる」という方もいるのではないでしょうか?今回は、支配欲が強い男性の特徴や心理について深く掘り下げていくとともに、対処法や上手な付き合い方についてもご紹介しますので、自分の夫にも当てはまっていないかを確認しながら、ご覧ください。
支配欲が強い男性の特徴とは?
そもそも支配欲とは、人やものを自分の意のままにしたいという欲求のこと。つまり、「自分の思うように行動してくれないと納得できない」という考えを持っている人のことを、支配欲の強い人と言います。では、支配欲が強い男性には、どのような特徴があるのでしょうか?
プライドが高く自己中心的な男性が多い
人間は誰しもプライドを持っているものですが、支配欲の強い男性は、自分が他人より優位な立場にあると示すことで、自分を保とうとする傾向があります。例えば会社では部下、家では妻というように、誰かを支配することで優越感を得ているのです。また、何をするにも自分が1番で、自分の言う通りになるのが当たり前だと思っているため、自己中心的な考えや行動が目立ちます。妻や子どもの気持ちを理解しようとせず、支配欲を愛情と勘違いしていることもあります。
攻撃的で自分の考えを通すこともめずらしくない
支配欲の強い男性は、自分に都合の悪いことや気に入らないことがあると、暴言を吐いたり、ものに当たったりするような攻撃的な一面があることが多いものです。夫と話をしていただけなのに急にキレられたという経験はありませんか?支配欲の強い男性は、妻を自分より立場が下だと考えていることが多いため、自分の考えに同意してくれなかったり指摘されたりすることで「バカにされた」と感じ怒るのです。ひどい場合は、ものを投げたり暴力を振るったりすることもあります。
コミュニケーションをとるのが下手
支配欲の強い男性は、他人と関わることが下手で、周囲と信頼関係を築けない傾向にあります。自分ではコミュニケーションをとっているつもりでも、支配欲の強さから、乱暴な言動をととってしまい、周囲からは「自分が言いたいことを言っているだけ」だと思われてしまうのです。また、自分と同等の立場で話をすることが苦手で、基本的に上から目線で話をしてくるのも特徴です。相手の立場になって考えることができないため、周囲の良識ある人たちが徐々に離れていってしまいます。
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支配欲が強い男性の心理を理解する
支配欲が強い男性は、一度自分より格下だと認識すると言動がどんどんエスカレートしていく場合もあり、それには男性の心理状態が大きく関係しています。ここからは支配欲の強い男性の心理状態について見ていきましょう。
本当は自分に自信がないケースも多い
支配欲の強い男性には、自信家が多いイメージがあるかもしれませんが、実は自分に自信がなかったり、何らかの劣等感を持っていたりする男性が多いです。夫が妻を支配しようとする理由のひとつとして、妻を失いたくないということがあります。何があっても妻と別れたくないという気持ちから、変化を恐れ、自分が思っている夫婦であり続けようとするのです。妻を支配することで、自分の自信を取り戻そうとする男性心理の表れだと言えるでしょう。
とにかく負けず嫌いな性格を持っている
支配欲の強い男性は、何事も上下関係をつけ自分と人を比べる傾向があり、自分を取り巻く全ての人間関係において、自分が支配することで優越感に浸ろうとします。夫婦関係においても、妻を支配し、自分が優位に立つことで満足感を得ているのです。また、自分が負けることはあり得ないと思っているため、都合の悪いことは認めません。これは上述した自信のなさや不安を払拭(ふっしょく)したいがための欲望です。支配欲の強い男性は負けず嫌いの心理を強く持っていると考えられています。
快感に依存しやすい性格が潜んでいる
支配欲が強い男性の中には、他人を支配することで快感や喜びを持つ人もいます。この快感は依存度が高いとされており、“他人を支配したい”という欲求がさらに強くなってしまうことも。また、支配欲が強い男性は依存症であることも多いため、妻を自分の思うように動かすことでストレスを発散し、それを受け入れてくれる妻に依存しているということも十分にあり得ます。抜け出すことが難しい依存は、支配欲を強くする要因になってしまうのです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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