日本においても、さまざまな考え方が尊重される現代になったからこそ、結婚の種類も増えてきました。お互いを大切にする選択をするには、どのような結婚の種類が適しているのかを確認してみましょう。
「この選択をしてよかった!」と思える納得のいく新しいステップを、愛する人と一緒に考えることが大切です。
【結婚の種類】お互いを尊重できる夫婦の形
今まで「結婚」というワードを聞くと、「法律上での結婚」のイメージが強くありました。
しかし、現在ではさまざまな愛の形が増え、十人十色の考え方が尊重される時代になり、結婚の種類も増えつつあります。
では、どのような結婚の種類があるのかについて見て行きましょう。
法律婚:みんながイメージする王道の結婚
多くの人がイメージしている「結婚」が、法律婚です。
日本国憲法24条で定められており、簡単に言うと「2人が望んだら結婚ができます。結婚したらバランスよく協力しながら、人生を共に歩んでください」といったイメージです。
契約婚(法律婚):結婚前にルールを決める
例えば、「結婚したらお金の面はこうしようね」というようなルールは、どの家庭にもあると思います。契約婚はこのような内容を契約書にて作成し、トラブルを避けるために事前にルールを明確にしておく結婚です。
口約束の場合でよくあるのは、「言った・言わない」という問題です。言った記憶があったとしても、自分の都合が悪くなれば「言っていない」と言い換えることができてしまうため、事前に契約を結んでおく夫婦も多くなってきました。
事実婚:2人の考え方を尊重し合える選択
事実婚は、夫婦として一緒に生活をしているけれど、籍は入れていない結婚の形のことを指します。
日本で結婚をすると、夫婦どちらかの姓に変える必要があるなどの問題があります。そのような問題に無理に合わせるのではなく、お互いを尊重する別の結婚方法として、最近よく耳にするようになりました。
合わせて読みたい
【結婚の種類】籍を入れる法律婚など
一般的にイメージされる「法律婚」にも、さまざまな種類の法律婚があります。
また、メリットとデメリットについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
籍を入れる結婚には5種類の選択がある
法律婚と一口に言っても、細かく分類すれば下記のようなものが挙げられます。
法律婚 | 一般的なイメージの結婚で、夫婦として同じ家で生活をする |
契約婚 | 結婚前に結婚後のルールについて契約をしてから、結婚する |
別居婚 | お互いの仕事の事情や考え方を尊重し、住む場所が別のスタイル |
週末婚 | お互いのキャリアなどを優先できる方法で、週末だけ夫婦として過ごす |
共生婚 | お互いの生活を尊重し合うスタイルで、干渉し合わないのが特徴的 |
籍を入れることで得られるメリット
籍を入れる結婚は法律に守られているからこそ、得られるメリットは非常に大きく安心できる面があります。
では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?
- 法的に認められた結婚だからこそ、安心感がある
- 家族や親戚が増える(相手の両親や親戚など)
- 子どもという大切な存在ができる夫婦もいる(共同親権)
- 給与面で家族手当・扶養手当などの支給がある
- 配偶者控除・扶養控除を受けることができる
- 相続でかかる税金を減額することができる
- 生命保険などの相続をすることができる
- 扶養に入ることで、社会保険や年金の支払いが不要になる
以上のように、法律上の夫婦であるからこそ、金銭面での負担が軽くなるといったメリットがあります。
また、子どもが生まれると事実婚ではどちらかの親権になりますが、籍を入れている場合は共同親権になる点が、最大のメリットだと言えるでしょう。
籍を入れることで起きるデメリット
親権や税金面でのメリットを中心にメリットをご紹介しましたが、デメリットはどのような点があるのでしょうか?下記に、詳しく見ていきましょう。
- どちらかが改姓をする必要がある
- 改姓をした場合、変更する作業に時間と手間がかかる
- 離婚することになった際に、手続きなど面倒な作業が必要になる
- 離婚すると、戸籍に記録が残ってしまう
- 義理の両親や親戚などと相性が悪くても仲良くしなければならない
- 義理の親の介護をしないといけない可能性がある
- 義理の親と同居をしないといけないケースもある
合わせて読みたい
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。