子どもを持つ親にとって育児は、毎日が喜びと不安の連続だと言っても良いでしょう。このような育児の問題や悩みをママ友と分かち合いたいという人は、多くいます。また、最近ではママ友と一緒に何かを学べる『マナ友』がほしいという人も増えているのです。
ここでは、マナ友について詳しくお伝えします。
ママ友とマナ友はどう違うの?
ママ友という言葉は、今や広く世の中に浸透しています。しかし、ママ友と一口に言っても、挨拶を交わす程度のママ友もいるでしょうし、お互いの家を行き来して昔からの友達のような関係を築くケースもあります。
また、最近では、ママ友と他愛ない会話をするだけではなく、共に同じ学びをしながら進んで行きたいと考える人たちも増えて来ているのです。
ママ友の意味をおさらいしよう
ママ友には「友」という言葉が付いていますが、完全なる友だちというわけではありません。ママ友とは、あくまでも自分の子どもの友達のママという位置づけなります。
つまり、ママ自身ではなく子どもを中心とした関係だと言うことができるのです。
マナ友はママ友のプラスα(アルファ)のようなもの
ママ友は、基本的に子ども同士を介した親のつきあいですが、最近ではママとママとして一緒に何かを学んでいきたいという人たちが出てきました。このような学び合えるママ友同士を「マナ友」と呼びます。
近頃はママ友だけでは物足りない?
今までのママ友は、子どもを中心として回っていたことが多かったかと思います。
その場合、あくまでも子どもが最優先事項なので、ちょっとした子育て観のズレや家庭環境の違いが問題に上がりがちだったと言えるでしょう。そのことですれ違う場合もめずらしくないため、中にはママ友との付き合いはある程度の距離を取りながらという考えを持つ人もいました。
ところが、最近ではママ友でも子どもだけが中心だというわけではなく、ママ同士が一緒に学ぶというスタイルが支持されつつあるのです。
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マナ友とは具体的に何を学びたい?
多くのママが、マナ友とは幅広いことを学びたいと感じています。中でも、マナ友と学びたいジャンルは一定の傾向を見せているようです。
以下に、そのジャンルについてご紹介しましょう。
やっぱり気になる育児に関する知識やスキル
株式会社Timersが子育て中の全国の女性157名にインターネット調査を行ったところ、約45%が一緒に育児のことについて学べるマナ友がほしいと答えました。
自分の子育て観を押し付けたり、共感してもらいたいという気持ちよりも、さまざまな育児法を吸収したり実践しながら、お互いに共有できることを探せる相手がいることは、頼もしいですよね。
ママ自身のキャリアに関すること
同上の調査で2番目に入ったのは、ママ自身のキャリアについて一緒に学べるマナ友(約44%)でした。結婚し、子どもができてもキャリアを磨きたいというママは多いようです。
新しいスキルなどを学び、キャリアアップやスムーズな職場復帰を目指す勉強をしながらお互いに支え合って行けるマナ友がいれば、心強いことでしょう。
心を豊かにする趣味に対する知識など
育児やキャリアだけが、ママの望む人生ではありません。3番目にランクインしたのは趣味に対する知識を共に学べるマナ友(約5%)でした。
最近では、ワークライフバランスの意識が強まっており、生きがいを持てたり、夢中になったりできる趣味は欠かせないものだと言えます。そういう精神的な満足感をマナ友と一緒に高め合えることができれば、嬉しいですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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