日本人であるからには「お」をつけたい?
昔ながらの考え方や伝統を重んじる方の多くは、自分や配偶者の親を子どもに敬意を持ってもらうため、おじいちゃん、おばあちゃんと呼ばせているという方もたくさんいます。自分の親に対しても敬語で話している方もいますし、本当に千差万別です。
じぃじ、ばぁばは、配偶者の親だと考えものな場合も
自分の親は自分が一番分かっていると思いますが、配偶者の親となるとまたそれは別問題。配偶者の親との関係は、なかなか難しいですよね。嫁・姑舅関係で問題を抱えている方もたくさんいますし、そうなると、簡単に「じぃじ」「ばぁば」と呼ばせるわけにはいかなそうです。
教育的な視点も考えてしまう
難しく考えずに、子どもが言いやすく、祖父母がそれを受け入れているのであれば呼び名は何でも良いと思います。それがあだ名であっても、双方で問題がないのであれば構わないでしょう。しかし学校や社会で、家庭での呼び方を持ち出しているのは困ってしまいますよね。そのため家庭以外ではどう呼ぶのが良いのかを、子どもに伝えておくことが必要になります。
やっぱり「人と比べないこと」が一番
さまざまな考えがありますが、祖父母の呼び方に基準というのは何もありません。大切なのは、人と比べず、自分の家庭での考えをきちんと定めるということです。呼び方一つで、家庭内の雰囲気が悪くなったり、子どもが悲しい思いをするようなことがないように、どんな呼び名が良いのかを、パートナーや祖父母と一緒に考えていきましょう。
おわりに
最近では、祖父母の呼び方が「おじいちゃん」「おばあちゃん」から、「じぃじ」「ばぁば」に変わりつつあるとはいえ、家庭内で一番しっくりくる呼び名を見つけていきましょう。呼び名一つでも、家族の仲はぐっと縮まることが多いものです。また、これから子どもが生まれるという方も、ぜひ今一度、家族の中で「呼び方」について話し合ってみてくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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