姉妹でお墓を承継できない【実家の墓じまい】の方法
墓じまいは、ただお墓を撤去して更地にするだけではなく、さまざまな工程があります。姉妹で墓じまいを検討している場合は、流れを覚えておきましょう。
親戚と墓地管理者の了承を得る
親戚によっては、お墓をなくしてしまうことに抵抗がある人もいるため、手続きを始める前に必ず相談するようにしましょう。そして親戚の了承を得られたら、墓地管理者に墓じまいを検討していることを伝えます。
一方的に話を進めて、親戚などとの関係性がギクシャクしないように気をつけてください。
改葬先と石材店を決める
墓じまいをすると、遺骨を移す必要があるため、遺骨の改葬先を決めなければなりません。もし、墓地内に永代供養墓がある場合は、墓地管理者に相談してみるのも良いでしょう。
改葬先が決まったら、墓石を解体するための石材店を決めます。ほとんどの場合、墓地管理者によって石材店が指定されていることが多いようです。
行政手続きと閉眼供養を行う
「改葬許可申請書」や「埋葬証明書」、「受入証明書」や「承諾書」などの必要書類を役所に提出し、申請が受理されれば遺骨を他の場所に移すことが可能です。
そして、仏教徒の場合は僧侶によって、閉眼供養を行ったうえで墓石を解体し、遺骨を新しい場所に移します。
墓じまいに必要な費用は、20~30万円ほどとなっています。
おわりに
お墓の承継に関しては、親戚や嫁ぎ先との関係もあり、なかなかスムーズに決められない時もあります。
法律上では姉妹でもお墓の承継は可能ですが、嫁いでいる場合は両家の意見も取り入れながら、上手に対処していくようにしましょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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