「喧嘩するほど仲が良い」という言葉があります。これには一理ありますが、喧嘩しない夫婦こそが円満だと言われることも。確かに、本当に仲が良ければ喧嘩のきっかけが生じても、まずはお互いに話し合ったり、妥協点を探ろうとする努力をするのが一般的かもしれませんね。
ここでは、喧嘩しない夫婦は本当に円満なのか、なぜ喧嘩に発展しないのかについて解説します。
喧嘩しない夫婦はどのぐらいいる?
世の中には数多くのタイプの夫婦が存在します。その中で、喧嘩しないとお互いに感じている夫婦はどのぐらいいるのでしょうか?あくまでも一例ですが、ウーマンエキサイトの「夫婦喧嘩をしますか?」というアンケートでは、夫婦喧嘩をほとんどしない、全くしないと答えた夫婦は約50%という結果が出ました。
ただ、夫婦喧嘩に発展しない理由は、お互いの理解と努力があるようです。
大人の対応をしているから夫婦喧嘩にならない
夫婦喧嘩は感情的になるからこそ、起こるものだと言えます。しかし、夫か妻が大人の対応をしたとしたら、1人で喧嘩はできないものです。
例えば、相手がブツブツと文句を言っていたとしても、それに応えないようにしていれば、喧嘩は生じません。また、どちらかが「これ以上アクションを起こしたら喧嘩になるな」というラインを理解し、それを超えないようにすれば喧嘩を防ぐことができます。
お互いに客観的&素直に接しているから夫婦喧嘩しない
喧嘩をしないためには、売られた喧嘩を買わないことも重要ですが、言いたいことを我慢すると余計に苦しくなることもあるでしょう。そのためには、言うべきことは言う姿勢も大切です。客観的な視点を心がけながらも、素直にお互いの意見を伝え合うことで、喧嘩に発展しにくくなります。
なお、言葉で言うと喧嘩になりそうなときは、間をおいて手紙やLINEで気持ちを伝えあうのも効果的です。
諦めの境地でいるから夫婦喧嘩が起こらない
「相手に自分の気持ちを伝えるのさえ面倒に感じる」「どうせ聞いてくれないから、諦めている」という夫婦もいます。中には、普段の会話さえまともにしない場合もあるため、喧嘩しようにもできない状態だというケースも存在します。お互いのことに無関心になると、喧嘩も起きなくなるのでしょう。
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夫婦喧嘩しない夫婦は円満なの?
遠慮がなく、一番近い存在とも言える夫婦。それにもかかわらず、喧嘩しない夫婦は意外と多いですが、実際に喧嘩しない=円満であると捉えて良いのでしょうか?喧嘩しない夫婦でも、人によってはさまざまな事情があるようです。
お互いが納得して理解し合っている場合は円満
夫も妻も相手の嫌なことは何かを考え、不満な出来事があっても嫌みな言い方をせずに伝えようと心がけているために喧嘩しない場合は、夫婦円満だと言えるでしょう。つまり、お互いにきちんと向き合っているからこそ親密であり続けることが可能ですし、喧嘩に発展せずにすむのです。
どちらかが自分の意見を押し殺している場合も
喧嘩しない夫婦の中には、自分が我慢をしさえすれば喧嘩にならないと考えて、自分の意見を押し殺しているケースもあります。相手がいくら喧嘩をしかけてもそれに反論しなければ、喧嘩にはなりません。しかし、どちらかが無理をしているのは事実ですから、夫婦円満というわけではないですね。
相手のことに関心がないから喧嘩しないのは危険信号
例えば、子どものために離婚をためらっている仮面夫婦は、相手への愛情が限りなく薄くなっているものです。相手が何をしようと無関心で、感情を伝え合うこともしないため、喧嘩に発展しようがない場合もあるでしょう。
こういうケースは関係が冷え切っているので、夫婦円満のカテゴリーには含まれないと言えます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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