大人の聞く力を獲得しよう!簡単にできるポイント
聞く力を高めたいと感じている人も、多いことでしょう。しかし、心理学関係の重要スキルとして使われていると知れば、「案外難しそう…」と二の足を踏む場合があるかもしれませんよね。そこで、以下に聞く力を獲得する簡単な方法をご紹介します。
まずは相手の意見を聞いてみよう
聞く力を高めるために一番大切なことは、自分が話すよりも先に相手の話を聞くことです。一旦、自分の話は後回しにして相手に「○○はどうだった?」「子どもさんが小さいけれど、大変なことはある?」などと、質問や話題を振ってみましょう。相手に関することを尋ねれば、話のきっかけにもなり、心配事や相談事などもしやすくなるはずです。
話を聞いているよという言動を示す
相手に質問などをして、相手が会話をし始めたら積極的に話に耳を傾けましょう。キリの良いところで相槌を打ったり、相手の話しに対して「○○って言っていたけれど、これは◇◇ということだよね?」と話しを要約して尋ね返すのもおすすめです。
ただ、注意したいことは途中で相手の話をさえぎることです。話を聞いているよと言いたいがために、つい自分の意見を押し付けないように注意してくださいね。
相手の立場に立った言葉を選ぶ
ひととおり相手の話を聞いたら、最後に自分の意見や考えを伝えましょう。その際、待っていましたと言わんばかりにまくしたてて話したり、相手の話を否定したりするような言動は絶対に避けてください。せっかく今まで話を聞いてきたことが台無しになってしまいます。相手に自分の考えを伝えたいときは、例えば、「それは間違っているよ!」というのではなく、ワンクッション置いて「なるほどね。そういう考え方もあるんだ」と認めたうえで、自分の意見を小出しにして行くと良いですよ。
おわりに
聞く力が付くようになると、相手に対して関心を持とうという気持ちも強まりますし、相手が伝えたいことは何で、自分はどういう反応をするのがふさわしいのかが自然と理解できるようになるでしょう。人は話していて居心地が良い相手に信頼を寄せるものです。
それこそが、仕事やママ友付き合いを円滑に進めるコツだと言えます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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