慰謝料請求できる?!浮気の不貞行為とは
どこから浮気になるかは、人によってボーダーラインが異なるため一概にはいえませんが、浮気行為に対して慰謝料請求ができるケースもあります。不貞行為と呼ばれる「不法行為」を行った場合、その行為に対して慰謝料請求ができるというわけです。
もし慰謝料請求をする場合、肝になるのが証拠です。SNSやメールのやり取りなどで、相手とどこかに宿泊したことが分かっていたり、お互いの自宅に宿泊したりしていることが分かると不貞行為の証拠になることがあります。
デートやプレゼントを渡しただけでは弱い
慰謝料請求を視野に入れた「浮気に断罪を」と考えるのであれば、ただ相手とイチャイチャしているだけでは不貞行為と主張するには弱いです。例えば、デートに出掛ける、プレゼントを渡すだけでは、法的に不貞行為だと言い切れません。
法的に相手にきちんと慰謝料請求をして関係を清算しようと思っているのであれば、男女の関係があったことの証拠集めが求められます。つまり、男女の関係があったときに不貞行為と呼ばれます。
これはダメ!慰謝料請求される浮気とは
男女の関係を持った浮気は、不貞行為として慰謝料請求される可能性があります。実はこれにはもう少し細かい条件があるのです。例えば、浮気相手に既婚なのに独身とうそをつくどころか、既婚者であるとしっかり知らせており、さらにデートドラッグや薬物などによって相手の意思を奪うことなく、あくまでも「同意に基づいて既婚者と分かっている状態で男女の関係を持つ」と、パートナーもそのパートナーの浮気相手も、不貞行為をした当事者となります。
また、このような不倫によって夫婦関係が破綻すると、不倫をしたパートナーと不倫相手への慰謝料請求がそれぞれ可能となります。
浮気で慰謝料請求、離婚まで行くもの?
法律的には浮気相手のみに慰謝料請求をし、今のパートナーとは離婚をしないという選択肢をとることもできます。このため、浮気相手のみに慰謝料請求をするというケースもゼロではありません。しかし多くの場合、そこまで関係性が崩れてしまうと離婚まで行くケースもあります。一度壊れた信頼関係を修復できず、被害者であるはずなのに浮気したパートナーから加害者扱いされるなどして、離婚に至るケースもあります。
おわりに
人によって浮気のボーダーラインが分かれるのは、どれも男女の関係に発展し得る可能性があるためです。ただ、人によっては仕事でも異性と二人きりで会うと浮気だと考えるケースも出てきます。そのため、結婚前にお互いの価値観などをしっかりと話し合って、ボーダーラインについてもそれとなく確認しておくと、トラブルなく仲のよい夫婦でい続けることができるのではないでしょうか?
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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