胎児ネームを付けるデメリットもある?
両親をはじめ、赤ちゃんにもさまざまなメリットがある胎児ネームですが、デメリットとなり得る面もあります。デメリットの面もしっかりと考え、胎児ネームを付けるかどうかを検討しておきましょう。
胎児ネームに愛着が湧きすぎてしまう
胎児ネームで赤ちゃんを読んでいるうちに、胎児ネームに愛着が湧きすぎてしまうことがあります。そして、いざ赤ちゃんが生まれ、正式な名前を付ける時に違和感を覚えてしまう場合も少なくありません。
このような事態に陥らないようにするには、胎児ネームをあくまで「一時的なもの」と割り切ることができる名前にするのが良いかもしれません。例えば、「チビちゃん」や「ベビちゃん」という名前は、本名として付けることはまずないので、オーソドックスではありますが、胎児ネームとして適していると言えます。
成長に合わせて呼び方も変えていこう
おなかの中の赤ちゃんの成長に合わせて、徐々に呼び方を変えていくのも良いでしょう。例えば、性別が判明する前は「ポコちゃん」や「ミニちゃん」などの胎児ネームで呼んでおいて、性別が判明してからは、実際につける予定の名前で呼ぶというのも一つの方法です。
こうすることで、出産後もスムーズに赤ちゃんの名前を呼ぶことができ、名前に対する違和感などもなくなることでしょう。
夫婦間で子育ての意識に差がつく場合もある
胎児ネームを付けると、お父さんやその他の家族も、おなかの中の赤ちゃんに話しかけやすくなりますが、お母さんはさらに話しかけやすくなります。そのため、お母さんとお父さんで子育てに対する意識の差が生じ、小さなことでけんかをしてしまうこともあるかもしれません。お母さんはただでさえ、いつも赤ちゃんの存在を感じながら生活することになるので、子育てに対する意識が高くなってしまうのは当然のことです。そのような事情も考えた上で、お父さんも細やかな気配りをするように、意識して行く必要があります。
おわりに
胎児ネームは、両親や家族が赤ちゃんに愛情を注いで育てるための環境づくりに役立ちます。呼びやすく愛着もわきやすい胎児ネームをつけて、生まれる前から赤ちゃんに対する愛を深めて行くことができれば、すばらしいですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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