パワハラやセクハラなど、さまざまなハラスメントがテレビやニュースで報じられています。ハラスメントで最近話題になりつつあるのが、モラハラです。モラハラも他のハラスメントと同じように、一歩間違えれば男性だけでなく女性でも加害者側になってしまいます。その上、最終的にはとても悪い結果を招いてしまいます。ここでは、モラハラとは何か、モラハラを起こす人の特徴にはどのようなものがあるかをご紹介します。
最近よく聞くモラハラって一体何?
モラハラ夫やモラハラ妻など最近モラハラという言葉をよく見かけます。夫や妻という言葉が付いているので、家庭内のことと思いがちですが、本来は違う意味もあります。ここではまず、モラハラとは何かその本質を見ていきましょう。
モラハラとはモラル・ハラスメントの略
モラハラとは「モラル・ハラスメント」の略で、最近になって世間一般に認識されてきたハラスメントの一種です。人格の尊厳を傷つける暴力であると海外では認められてきましたが、日本でも、言葉や態度などで繰り返し相手を攻撃する精神的暴力として2004年にDV防止法の中で規定されました。実際に暴力を振るうドメスティックバイオレンス(DV)と違い、精神的な暴力のため、それが起こっていることを被害者側が気づかないことも多く、家庭内に潜在的に存在しているといわれています。
モラハラは家庭内でも職場内でも起こる
実は、モラハラは家庭内だけではなく、職場内でも起こります。しかし職場内でのモラハラには罰則規則はありません。そこで厚生労働省では、職場のいじめや嫌がらせの問題をパワーハラスメントと認識し、「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言取りまとめ」を公表したり、パワハラに対する総合情報サイトなどを設置したりして対策に乗り出しています。パワハラはモラハラよりも知名度がありますが、モラハラもパワハラと同じように重大なハラスメントであると認識し、モラハラを起こさないように注意する必要があります。
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モラハラは夫だけではなく妻も起こす
家庭内の暴力は夫が妻に対して起こすことが多いといわれていますが、モラハラについては、そうではありません。もちろん夫から妻へのモラハラは多いですが、気づかないうちに、妻が夫にモラハラをしていることも多くあります。ここでは、モラハラを起こす妻の特徴などをご紹介します。
モラハラ妻の三つの特徴
モラハラを起こす妻には、次のような特徴があるといわれています。
1.プライドが高い
いつも自分が優位に立ち、称賛が得られないと気がすまなかったり、他人の気持ちに共感することや、心を通わせあおうという気持ちがなかったりする人。このような特徴がある人はモラハラを起こしやすいです。
2.傲慢(ごうまん)である
他人をほめずに欠点をあげ、いつも悪口を言ったり、他人を平気で利用しようとしたりする人は、モラハラを起こしやすい傾向にあります。
3.しつこい性格である
自分の考え方や意見に異を唱えられることを嫌がり、反論されることを極端に嫌う性格の場合は、モラハラを起こしやすいです。
モラハラ妻が行う代表的な行動とは
次にモラハラ妻が行う代表的な行動を確認しましょう。次のようなものがあります。
- 夫に対して「男のくせに」とばかにする
- 何を言っても否定し、反論しても受け入れない
- 理由もなく日常的ににらみ付けてきたり、話しかけたのに無視したりする
- 何かあるたびにうそつきだと言ったり、侮辱したりする
- 夫の親族や友人の悪口を言う
- 突然怒り出す
もしも、妻であるあなたがモラハラを起こす人の特徴に当てはまったり、モラハラ妻が行う代表的な行動をとっていたりする場合は、知らずのうちにモラハラをしている場合が多いので、注意しましょう。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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