職場に勤めていると、年に一度健康診断を受ける機会があります。しかし、専業主婦の場合、健康診断を受ける機会がないため、何年も健康診断を受けていないという人も多いようです。自分は大丈夫だと思っていても、健康診断をすることで隠れていた病気が見つかることもあるかもしれません。今回は、そんな専業主婦の健康診断事情についてまとめてみました。
専業主婦が健康診断を受けない理由とは?
専業主婦は、一般の人に比べて健康診断を受けていない人の割合が多いといわれています。健康診断は自分の体について知ることができる良い機会にも関わらず、受けないのはなぜなのでしょうか?まずは、専業主婦が健康診断を受けない理由をいくつかまとめてみました。皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?
2017年に実施したアンケートでは専業主婦の過半数(51.8%)が「行ったことがない」と回答しています。「ほとんど行けない」(20.1%)と合わせると約7割の専業主婦が健康診断から遠ざかっていることがわかります。
健康診断を受ける機会がないから
専業主婦が健康診断を受けない一番の理由は、なんといっても受ける機会がないからでしょう。どこかに勤めていれば、年に一度受けることになる場合がほとんどですが、専業主婦にはそうした機会がありません。そのため、健康診断は結婚する前に勤めていた職場で受けたのが最後という人もいるようです。住んでいる自治体でも受けることができるのですが、そういったお知らせも意識しなければ耳に入ってきませんよね。
子どもの面倒を見るので忙しいから
健康診断を全て受けるには、意外と時間がかかります。育児中の場合は子どもの面倒を見るのが最優先になってしまうため、健康診断を受ける機会があるのを知ってはいても、なかなか行けないというパターンもあります。もちろん子どもを預けて行けば良いのですが、預ける先が見当たらない場合はどうしても行くことができません。もちろん外部のサービスを頼る方法もありますが、お金がかかってしまうのがネックです。
健康だから受けなくても良いと思っている
あまり病気をしなかったりして健康に自信がある人は、「自分は元気だから健康診断なんか受けなくても大丈夫!」と思い、あえて健康診断を受けていないという場合もあります。健康診断は時間がかかりますし、受ける場所によってはお金もかかりますから、特に健康について心配がないから受けないという気持ちも分かりますね。
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専業主婦でも健康診断を受けるべき理由は?
機会がなかったり、育児が忙しかったりということで、専業主婦は健康診断を受けない場合も多いようです。もちろん受けるか受けないかは本人の自由なのですが、健康診断を受けた方が良い点もあります。以下に、専業主婦でも健康診断を受けるべき理由をお伝えします。
病気の早期発見につながるから
健康診断を受けるメリットの一つが、病気の早期発見です。自分はあまり体調を崩したりしないし、大きな病気にもなったことはないから大丈夫だと思っていても、知らない間に病気にかかっていることもあり得ます。そんな時に健康診断を受ければ、早期発見ができて深刻な事態になる前に治療することも可能です。逆に健康診断を受けていなければ、悪化してから気づくことにもなりかねませんから、専業主婦でもきちんと受けるのがおすすめなのです。
健康診断を無料で受けられる自治体もある
健康診断はお金がかかるから受けなくても良いやと思っている方もいるでしょうが、自治体によっては無料で受けられるところもあります。また、女性なら子宮ガン検診を受けられたりなど、特定の病気に対する検診が無償の場合もあります。毎月発行される市報や自治体の公式サイトに健康診断についての情報が発信されていることも多いので、ぜひ一度この機会に情報収集をしてみましょう。
家族のために健康を維持するメリットがある
健康診断は、もちろん自身の健康のために受けた方が良いのですが、何より愛する家族のためにも受けることが大切です。もし健康診断に行かなかったために病気が悪化して、もしものことがあれば、夫や子ども達は悲しむに違いありません。いつまでも家族がそろって暮らせるように、専業主婦でも健康診断を毎年受けて、自分の体の様子を知っておくことが重要です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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