日本でも離婚件数が増え、離婚が珍しいことではなくなってきています。あなたの周りにも離婚した経験を持つ方がいるのではないでしょうか。もちろん、離婚は悪いことではなく、無理して結婚生活を続けるのが正しいわけでもありません。そんな離婚という結論に至った夫婦には、ありがちな特徴がいくつかあります。たくさん当てはまる夫婦は、夫婦関係黄色信号かも?
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離婚件数は減少傾向にある
厚生労働省の人口動態総覧の年次推移によると、離婚件数は、最多だった2002年を境に減少傾向にあると取れます。それでも、平成元年と比べて約5万件増と、離婚する夫婦が増えていることがわかります。離婚が増えてきた原因はあるのでしょうか。
男女差が小さくなってきた
まだまだ平等とは言えませんが、平成元年と比べると、かなり女性の立場が回復されてきました。それによって、女性の発言力が大きくなり、社会進出も進んできました。それにつれて、夫婦関係のありかたもかわってきたようです。
自立した女性が増えてきた
離婚の一番のネックとなるのが、経済的な問題です。子どもがいればなおさら、女性が引き取ることが多いです。そうなると、子どもと自分の生活を保っていくほどの収入がないことで、離婚をあきらめる女性もいたでしょう。女性の社会進出が進んだ現代では、離婚しても生活していく力を付けた女性が多いことも離婚に踏み切る女性が増えた理由の一つです。
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離婚する夫婦にみられる特徴
増大した離婚件数によって、”離婚が悪いことではない”というイメージも増えてきました。そして、離婚原因について語る人も増えました。そんな話を聞いていると、離婚する夫婦には離婚に至る前からありがちな特徴があるようです。
1.感謝の気持ちを伝えない夫婦
最近、相手に、ありがとうと言ったのはいつですか?普段から、何かしてもらったとき、「ありがとう」「たすかる」などと感謝を伝える声をかけていますか?
ありがとうという言葉があるのとないのとでは、やって当たり前と思われているのかもしれない、と相手にマイナスイメージを与えてしまいます。当たり前と感じるような行動に対してこそ、感謝の気持ちを伝えることが大事なのです。
2.すれ違いが多い夫婦
- 仕事の休みが夫婦で合わない
- どちらかが夜勤が多い
- どちらかの仕事が遅くなりがち
などの要因で、すれ違いが生じてきます。もちろん結婚するときには、お互いに休みが合わないことを納得しているはずです。しかし、特にフォローをしないままにしてしまうと、長年続いていくうちにそのすれ違いが大きくなってしまうのです。
月に一度は休みを合わせるなどのフォローをしておくことが必要です。
3.義両親との関係が悪い夫婦
夫でも妻でも、どちらにしても相手の両親との関係がうまくいくとは限りません。どちらかの両親が、夫婦の生活に対して過干渉だったりするとさらに悪影響です。
結婚するときには、パートナーは自分で選びますが、その両親までは選べません。義両親との付き合い方を、お互いによく話し合っておくことが大切になってきます。
4.会話が少ない夫婦
長年連れ添った夫婦であれば、言わなくてもわかっていることも多いかもしれません。しかしそこに至るまでの間にはもちろん「会話」があったはずです。会話のない夫婦では、お互いのことをよく知ることができません。
結婚するまでと結婚してからでは、一緒に過ごす時間がぐっと増えますから、お互いに思い描いていたイメージとは違う可能性もあります。積極的な会話がない夫婦は、そのイメージのズレを会話で解決していくことができませんから、離婚に向かってしまうことがあります。
5.二人で出掛けることをしない夫婦
子どもがいるのに出掛けられるわけないじゃない、とおっしゃる方もいるでしょう。もちろん子どもが小さい場合には、土日にゆっくりデートするなんてことはできません。
この場合は、子どもが保育園や幼稚園、就学などで、短時間でも子どもが親元から離れる時間ができてからも、二人で出掛けることをしない、ということです。仕事や家事が忙しいのはもちろんわかりますが、せめて記念日ぐらいはデートするのが夫婦のためと言えます。
6.どちらかが我慢している夫婦
- 二人で出掛ける時間を作ってくれない
- 子どもの世話をしてくれない
- 頼んだことをやってくれない
- 怒らせるとめんどくさい
- 生活態度がだらしない
などなど、相手に対して不満に感じることが一つや二つではすまなくなってくるのが夫婦生活です。
そんなとき、相手の機嫌をうかがってしまったり、自分がやればいいか、などと無理してしまったり、思ったことを言わないで我慢してしまっていませんか。相手は、言われなくてはわからないのでやってくれないのですから、我慢して黙っていても、そこが改善することはほぼありません。我慢ばかりしていると、相手のいいところまで曇らせてしまうことにつながります。
おわりに
現代の離婚数についてと、離婚しやすい夫婦の特徴についてお伝えしました。いろいろな特徴がありましたが、どの特徴も、解決策としては「話をする」に尽きるのではないでしょうか。お互いに、離婚すると思って結婚したわけではないのですから、離婚に向けて黄色信号がともっていることに気がついたのなら、会話を増やしてみてはいかがでしょうか。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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40代前半。15年間の義両親同居のモラハラ生活を経て離婚、現在は15歳の長男と10歳の次男と3人で暮らしています。子どもたちにはそれぞれ特徴のちがう発達障害があります。離婚後、保育士資格を取得し、いかに自立していくかを模索中です。
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