いくら男女平等の権利がある現代社会と言えども、男性と女性の身体の違いは変えようがありません。例えば、男性は子どもを産むことができませんので、女性の出産の痛みは理解しがたいことでしょう。しかし、実体験はできないにしろ、男性も出産の知識を得るのは大切だと言えます。ここでは、出産の痛みは例えるならどんなものに値するかについてご紹介します。
出産の痛みを例えるならどんなかんじ?
出産時は、少なからず痛みが伴うものです。赤ちゃんをお腹から出すのですから、何も感覚がない方がめずらしいでしょう。出産のリアルな痛みは本人しか分からないですが、出産の痛みの例えとしては以下のような表現があります。
鼻からスイカを出すような感覚
出産の痛みの定番として、鼻からスイカを出すような感じとは良く言いますよね。これはある漫画家が、自身の出産体験記にて使用した言葉だそうです。
確かに、小さな鼻の穴からスイカのような大きな物体が出ることを想像すれば、さぞ痛くて大変だろうことが予測できます。
痛さは下痢や生理痛の100倍
食べ過ぎたり病気になったりして下痢をするときの痛さは、経験済みの人も多いはず。お腹の中で何かが渦巻いているような痛さで、思うように動けない点も辛いところですよね。
また、生理痛は男性には分かりづらいかもしれませんが、下腹部が急激に痛んだり重石を付けているかのような鈍い痛みで、吐き気も伴ったり、布団から起き上がれないほどの苦しさが生じます。その痛みの100倍ということですから、過激な痛みであることが分かるでしょう。
骨盤をトラックで踏みつぶされたかのよう
事故でもしない限り、実際に骨盤をトラックで踏みつぶされることはありませんが、トラックは想像以上の重さを持っていますよね。何百万トンか分からない思い物体が身体の上に乗り上げたら、どういう結果になるかということはイメージしやすいと言えそうです。
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出産の痛みを例えるならダイレクトに伝えよう
出産の痛みを例えるバリュエーションはさまざまですが、抽象的な表現よりも男性も理解でき、体験する可能性のある痛みの話を取り上げて話した方が上手く伝わる可能性は高そうです。
次のように、リアルなエピソード風に共有し合うのも良いでしょう。
お尻をハサミで切ると、痛すぎて感覚が麻痺するらしいよ
鼻からスイカや生理痛の100倍という表現は、抽象的で分かりにくいと感じる男性が多いかもしれません。なぜなら、実際に鼻からスイカを出すことはできませんし、生理痛のつらさを体験することもできないからです。
しかし、お尻をハサミで切られると言えば、具体的なイメージが湧きますよね。いずれにせよ、お尻をハサミで切られる=激痛を感じると、すぐに理解できるでしょう。
お腹や腰が張り裂けるような痛みが来る
大きなケガなどでお腹や腰に大きな痛みを経験した男性は、現実に数多くいるでしょう。特にスポーツの経験がある男性にとって、このような痛みは他人事ではないはず。
また、ヘルニアなどの病気や手術をした場合も、痛みと隣り合わせです。日常生活で起こり得る痛みを表現することは、効果てき面かもしれません。
お腹を刺されるような激痛が出産の痛み
お腹を実際に何かで刺されることはないにしても、手や足を傷つけてしまうことはありますよね。
例えば、料理をしているときに包丁で手を切ったり、障害物に足をぶつけて皮膚が切れてしまったりという経験は、少なからず持っているものです。手や足をちょっと刺してしまっても痛いのに、デリケートなお腹を刺されたとしたら、よほど痛いということが分かります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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