「バースプラン」や「ソフロロジー法」など、お母さんがリラックスして分娩に挑むためにさまざまな方法が知られていますが、今回ご紹介する「バースサポートシステム」は、スムーズな出産のための手助けをシステム化したものと言えます。リラックスできる空間を演出し、いきみや呼吸を適切にすることでスムーズなお産へと導いてくれる「バースサポートシステム」についてまとめてみました。
「バースサポートシステム」とは?
「バースサポートシステム」は、分娩開始から出産直後まで、リラクゼーション効果が高い空間を作り、さらに分娩監視装置と連動することで、スムーズなお産をサポートしてくれるシステムです。音楽や照明、映像、そして呼吸支援音が分娩を支えてくれます。
陣痛発生から出産直後までをサポート
分娩時の痛みがある「陣痛発作」の時と、痛みがない「陣痛間欠」の時、さらに赤ちゃんの誕生時と、産後の休息時などに、分娩監視装置と連動したバースサポートシステムの「音楽」「照明」「映像」「呼吸支援音」が出産をサポートしてくれます。照明デザイナーや映像デザイナー、色彩アナリスト、音楽療法のスペシャリストの他、建築家やインテリアプランナーが監修したソフトを採用し、さらに分娩室内の動線や院内での作業フローまで考慮された分娩支援システムなのです。
リラックスした状態での分娩が可能に
お母さんがリラックスした状態で分娩に挑むと、いきむタイミングや呼吸法を適切に行うことができ、お母さんにとってはもちろん、赤ちゃんにとってもスムーズなお産が実現できます。「バースサポートシステム」を採用した産院では、プロの手によるリラックス空間で、お母さんの心を落ち着かせてくれます。また、分娩監視装置と照明などが連動することで、いきみや呼吸のタイミングが音と光でわかりやすく伝えてくれるのも、痛みからパニックになることを防いでくれます。
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音楽・照明・映像、そして呼吸支援音
「バースサポートシステム」で大切な「音楽」「照明」「映像」そして「呼吸支援法」。これらの相乗効果で、よりリラックスした空間の演出、そしてスムーズなお産の支援を可能としています。
リラクゼーション効果の高い音楽や照明
自分好みの音楽を流すなど、音楽を使った分娩時のリラックス方法は今までもありましたが、「バースサポートシステム」では、プロが監修した高いリラクゼーション効果が期待できる「音楽」を分娩の進行具合によって流してくれます。また、自然を映し出す「映像」や、「音楽」と「映像」に合わせた柔らかい灯りを演出する「照明」も安らぎの空間づくりには欠かせません。「照明」は陣痛の変化とともにゆっくりと色を変えていき、お母さんの気持ちや体によりそったリラックス空間を作ってくれます。
陣痛に合った呼吸支援音でスムーズなお産へ
ラマーズ法やソフロロジー法などの呼吸法があるように、陣痛時や出産時の呼吸はスムーズなお産のための大切なポイントです。「バースサポートシステム」では、呼吸支援音でお母さんが落ち着いて呼吸をするお手伝いをしてくれます。使用される呼吸支援音は数パターンかあり、オリジナルの呼吸音を設定している産院もあるなど、各産院で最適な呼吸支援音を採用しています。出産の時にはめまぐるしく状況が変わります。そんな時にお母さんが落ち着いて正しく呼吸がしやすくなる「呼吸支援音」は、陣痛の激しい痛みの中で出産への道しるべとなってくれるでしょう。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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