出産を経て、さあ育児だという時に、夫が赤ちゃん返りをしたという家庭も少なくありません。子どもが生まれる前は、もっと頼り甲斐のある男性だと思っていたのに・・・と混乱してしまいますよね。産後で大変なママにとって、夫の赤ちゃん返りは面倒くさいかもしれませんが、どう対応したらいいのかについてお伝えしていきます。
夫が赤ちゃん返りした時のよくある行動
子どもができる以前から、少々甘えん坊なところがあった夫であれば、「これは赤ちゃん返りなのだろうか?」と判断に困ることもめずらしくありません。子どもを持つ親として、どのような行動が「夫の赤ちゃん返り現象」なのかということを、まず理解しておきましょう。
何かにつけて子どもと本気で張り合う
わかりやすい赤ちゃん返りの行動といえば、子どもと一緒になって本気で張り合うということです。例えば、子どもが「ママ!」と甘えていれば、夫が急に「ねえ、○○してくれない?」と引き離そうとしてきたり、ママが子どもを褒めると夫も「俺だってそれくらいできる」と言い出したりするのです。
子どもと自分を比較してどうするのかとママとしては思いますが、そういった夫の子どもじみた発言は、赤ちゃん返りをしている証拠だと思ってください。本来、親なら子どもが甘えている姿を見ることなどは可愛らしく思えるものですが、赤ちゃん返りをした夫からすると、子どもはイライラさせる存在に見えてしまいます。
ママが子どもの世話をしていてもお構いなし
赤ちゃん返りをしている夫の場合、子どもができる以前の感覚のままで、ずっと生活をしています。そのため、ママが赤ちゃんの世話をしていたり、授乳中やおむつ替えの時などでも全くお構いなしで、なんでもかんでもママに頼ります。「ねえ、お腹すいた」「あれとって」など、そんなの自分でしてよとママとしては思うようなことでも、平気で言ってくるのです。子どもがちいさな頃は、誰でも少しは家事を手伝ってくれるものですが、赤ちゃん返りをしているような夫は、全く家事をしないことも特徴的だと言えます。
マイペースで自分の好きなことしかしない
子どもがいる場合、大抵は子どものペースで毎日が過ぎていきます。子育てが少し落ち着くまでは、パパも自分の趣味や遊びなどは我慢し、ママのサポートや子どもとのコミュニケーションをとるものです。しかし、赤ちゃん返りをしている夫の場合は、自分の時間はちゃんと使いたいし、自分の都合の良い時にママにかまってほしいと思っているケースが多いとされています。例えば、赤ちゃんが眠った頃に帰宅して、大きな物音を立ててママに甘えてくるような行動は、完全に夫が赤ちゃん返りしたのだろうと思っても良いでしょう。
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赤ちゃん返りしやすい夫の性格について
赤ちゃん返りする男性は、甘えん坊のイメージがありますが、実はそれだけではありません。どのような性格の男性が赤ちゃん返りしやすいのかという点を理解しておくと、最初から対策を講じることができます。ただ、絶対とは言いきれませんので、参考程度に考えてください。
友人が多く、常に誰かにちやほやされていたタイプ
男性も女性も、常に誰かに囲まれて仲良くしてくれる人がたくさんいる場合は、親になったとしても急に自分の時間を赤ちゃんに費やすことが難しいものです。ただ、女性は基本的に自分のお腹の中で10カ月育て、出産するまでに徐々に親としての実感が芽生えます。一方で、男性は子どもが生まれてもすぐに、パパとしての認識が生まれるわけではありません。日頃のコミュニケーションをとりながら、親としての自覚が生まれます。しかし、常に誰かにちやほやされていた人は、自分が1番ではないと不満に感じる傾向があるので、赤ちゃん返りをしやすいのです。
仕事が出来て忙しくしているタイプ
男性は、二面性があります。仕事をしている時とプライベートの時間を過ごしている時は、全く別の顔ということが多く、仕事ができて男らしく頼り甲斐がある人の方が、意外と赤ちゃん返りをしやすいのです。プライベートの時は心底リラックスしたいと思っているため、自宅では妻に甘やかして欲しいと感じている人もいるのです。その場合、子どもが生まれたとしても親としての自覚はいつまでも芽生えず、働いて疲れている自分の方を労ってほしいと思っています。
もともとヤキモチ焼きな男性の場合
恋愛観は個人差があるので、1人1人で感覚も違っています。その中でも、ヤキモチ焼きな男性の場合は、赤ちゃん返りしやすいと言われているのです。彼女が男性と話しているだけでも嫌だと思っているような人は、結婚をしたとしてもすぐに、ヤキモチ焼きな性格が直るというわけでもありません。子どもができるとその分、自宅に籠る機会が増えるので、妻の興味が自分以外に向くとイライラするのです。例え、その対象が自分の子どもだとしても、妻の1番が自分ではないと嫌だと感じていると言えます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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