中学校受験のメリットとデメリット
ここまでは、小学校受験のメリットとデメリットを見てきました。中学校受験にも、小学校受験とは違ったメリットやデメリットがあります。総合的な判断をするために、ここからは中学校受験のメリットとデメリットを見ていきましょう。
中学校受験を選択する場合のメリット
では、中学校受験を選択する場合のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。主なものを以下に挙げてみました。
1.一貫教育
中学校も小学校と同じように入学すれば、高校や大学まで進学できる一貫教育の場合が多いです。どちらかというと大学までよりも、中高一貫教育の学校が多いでしょう。それでも高校進学の際は、学校の勉強をきちんとしておけば、受験勉強をする必要がないというメリットがあります。その分、部活や趣味に時間を割くことが可能です。
2.志望校を子どもが決めることができる
もう一つのメリットが、志望校を子どもが決めることができることです。小学校の場合は親が志望校を決める必要がありました。しかし、中学校受験は子どもが12歳という、ある程度自己主張ができる年齢なので、志望校を決めることができます。自分で選んだ志望校に合格するために頑張るという経験そのものが、その子にとって大きな財産となるでしょう。
中学校受験を選択する場合のデメリット
デメリットなどありそうもない中学生受験ですが、どんなことがあるのでしょうか。
1.周りとの比較
同じ中学校に通う生徒は皆、中学校受験に勝ち抜いてきた子どもばかりです。小学校では成績が良いことで通っていても、中学校に入ると下位の成績になり自信を無くしてしまうこともあります。
2.一貫教育による慢心
中高一貫教育の場合、高校受験をすることがありません。そのため中学校で勉強をさぼってしまうこともあります。高校受験をしないからこそ、きちんと勉強するという心がけを親子ともにする必要があるでしょう。
3.金銭面
中学校受験のある中学校はほとんどの場合、私立の中学校です。また、中高一貫教育で大学がない場合は、大学受験のために別に予備校などに通うケースも多くあります。そのため、公立中学校に比べて金銭面の負担が大きくなります。
おわりに
小学校受験と中学校受験にはどちらもメリットとデメリットがあります。小学校受験と中学校受験どちらにするか迷っている場合、それぞれの特徴を知り、自分の子どもや家庭の考え方と合っているほうを選ぶことです。親が子どもの資質をしっかり見極め、導くことが大事となるでしょう。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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