進学実績や教育内容の充実にも注目
公立一貫校の魅力は、私立に比べて学費がかからないことです。さらに、近年はその高い進学実績にも注目されています。また、今話題の「探求型学習」や世界を視野に入れた「グローバル教育」など、特色のある一貫教育を取り入れている学校も少なくありません。
東大や京大、医学部への道にもつながる
「開成高等学校」や「灘高等学校」などの名門私立一貫校には及ばないまでも、関東では「県立千葉高校」や「都立小石川中等学校」、関西では「京都市立西京高等学校」などの一部の公立一貫校の進学実績には、東大や京大、国立大学、医学部などの名前がならび、優秀な卒業生を多数輩出していることがわかります。この進学実績を作り出しているのは6年間通った内進生に多い傾向があります。このような公立一貫校が増えることで、経済的な不安がある家庭の生徒でも、6年間の中高一貫の手厚い教育を受けて国立大学を目指す道が広がっていくのです。
特色ある一貫教育を実践する学校も
特色が少ないように思える公立一貫校ですが、実は「探求型学習」や「グローバル教育」、文部科学省による「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定など、私立の学校と同様にさまざまな特色をもった学校が多数あります。新しい大学入試でも注目されている「探求型学習」は、生徒が主体となって、さまざまな課題に取り組んでいく「自ら学び自ら考える力」を育成するものです。また海外の大学への入学を目指した「グローバル教育」にも力を入れている学校も少なくありません。これら最先端の教育は、大学受験まで時間の少ない3年間の高校教育よりも、中高一貫の6年間で無理なく取り入れることができます。
おわりに
大学受験を視野に入れつつ、様々な知識や知恵を習得できる6年間の中高一貫教育は魅力的です。しかし高校募集を停止にすることで、中学の入試の倍率が上がる、試験内容が難化するなどの傾向が出てくると、教育費の問題で私立ではなく公立一貫校を目指している家庭にとっては大打撃でしょう。公立一貫校を目指す場合でも、塾代など費用の問題についてもきちんと考える必要がありそうです。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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