「体育座り」の問題を改善するには
お尻や腰が痛くなり、長時間キープするのが難しい体育座りは、なくなってしまうのでしょうか。子どもがつらいと考える体育座りの問題を改善するために、どのような手段があるのか考える時期がきているのかもしれませんね。
姿勢を変えながら床に座るようにする
体をコンパクトにできる体育座りですが、少子化の今は体育館がギュウギュウになる学校はそんなにないように思いますし、そもそもコロナ禍中はソーシャルディスタンスを守らなければいけません。
それならば、体育座りを含め、外国ではスタンダードなあぐらなど、子どもたちが自由に体勢を変えられるようにしてもいいかもしれませんね。
体育座りだけでなく、どのような座り方でも長時間同じ体勢でいると体が痛くなってしまいます。腰痛をもっている子も、スカートの子も、生理中の子も、子どもたちそれぞれの判断で体勢を整えながらの方が、先生のお話に集中できます。
そもそも床には座らないように工夫する
山口県の下関市立豊北中学校では、集会の際に生徒たち自身がパイプ椅子を出して着席しています。集会後には片付けも自分たちで行っています。シートを敷かなくても床に傷がつかないようにパイプ椅子にはカバーが付けられるなど、参考にしたい工夫も。
小学生の場合は自分たちでパイプ椅子を出し入れするのは難しいかもしれませんが、床ではなく椅子にすわる形にできると、子どもたちの負担もぐんと減りますよね。現代では家庭でも座卓よりテーブルと椅子を使った生活様式に変わっています。学校でも、時代に合わせた変化が必要なのかもしれません。
おわりに
体育座りをすることで、「集団行動ができるようになる」「体勢がつらくても我慢すれば忍耐力がつく」などと考える大人もいます。しかし、大切なのは子どもたちの体と心を守ることです。腰やお尻を痛めたり、下着が見えないように気にしたりしながらの体育座りは見直す時期にきているようです。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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