自己調整学習を具体的に活かすアプローチ方法
今まで、自己調整学習の基本的な内容や大切になる3つの要素に関して解説してきました。最後に、実際に自己調整学習を学びの中で子どもが活かすための、具体的なアプローチ方法についてお伝えしましょう。
ゲーム性を織り交ぜて攻略感覚でアプローチ
子どもによっては、同じ作業の繰り返しが退屈というケースも多いです。そのため、自分自身の得意な学習方法を把握し、その問題をクリアするゲーム性を織り交ぜると、苦手な部分を攻略しつつ学習意欲を維持しながら進めることが可能となります。
メリハリをつけて習慣化するアプローチ
学習を進めて行く事は、毎日続く地道な作業でもあります。そのため、単調な進め方では飽きが生じてしまい長続きしません。このような場合は、学習と余暇のメリハリをしっかりつけ、学習自体を習慣化してしまえば難なく続ける事が出来るでしょう。
また、自分自身のクセを見極め、どこでメリハリをつけてコントロールするかを設定すると有効です。
子ども主体で保護者はあくまでサポートに徹する
自己調整学習の主体は、子ども自身です。そのため、親から言われた事を行うのは、自己調整学習にはなりません。
子ども自らが自身に必要な学びを自覚し、自ら計画的に行うからこそ有効な学習方法ですので、保護者はあくまでサポートに徹し、見守る姿勢が非常に大切になってきます。
おわりに
自己調整学習は、子どもが自らの学習意欲を目覚めさせ、挑戦と修正を繰り返しながら学んでいく学習方法です。
これは、以前からの教育現場での学習とは異なった側面からのアプローチ方法です。自己調整学習を取り入れることで、今後の子ども達の学習に対する意識も変わってきそうですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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