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市区町村が運営する「公立小学校」
受験することなく通うことができる、最も身近な存在の公立小学校。一般的には市区町村が設置者である小学校を公立小学校といいます。住んでいる場所の近くにある小学校へ通うことになりますので、原則として自分で通いたい学校を選ぶことはできません。
公立小学校の特徴と学区について
義務教育校である公立の小学校は、市町村教育委員会が運営と管理を担っています。入学試験などはなく、満6歳の誕生日のあとの4月1日に、自動的に入学する学校になります。税金で運営されているため授業料は無料ですが、給食費やPTA費などは別途必要です。原則としては、自分の住んでいる住所の学区(校区)にある小学校へ入学することになりますが、一部地域では違う学区の小学校へ通う「越境入学」を特例で認めている場合もあります。
公立小学校のメリットとデメリット
公立小学校のメリットは費用がかからないことと、学校までの距離が近いことにあります。お友達が近所に集まっていますので、放課後は友達同士で遊びやすいのも良い点です。また、入試がないため、多様な子どもたちが集まります。いろいろなタイプの子と出会うことができる反面、価値観が違いすぎる子ともうまく付き合わなくてはいけないことも。授業の難易度もお勉強が苦手な子にも理解させなくてはいけないので、勉強好きな子にとっては物足りないこともあるようです。
学校法人が運営する「私立小学校」
国立、公立ともに税金で運営している一方で、保護者からの授業料や寄付金などで運営されているのが私立の小学校です。多額の費用を支払うことになりますが、それぞれの学校によって多種多様な特色のある教育を受けることができます。
私立小学校の特徴と入試について
私立の小学校は学校法人が運営しています。私立の小学校へ入学するには受験をする必要があります。地域によりますが、年長の秋ごろが受験シーズンとなっていることが多いです。公立や国立の小学校と違い、受験料、入学金からはじまり、授業料、給食費、PTA費や寄付金など、事あるごとにお金が必要となります。しかし、私立の学校は学校それぞれに特色や方針がしっかりとありますので、子どもの性格や将来の夢に合わせた学校選びをすることができます。
私立小学校のメリットとデメリット
私立のデメリットは、費用がかかることです。学費だけでなく、遠方の学校に通うことになれば交通費も必要ですし、制服、ランドセルや文房具類などの制定品もそろえなければいけません。また、親同士のお付き合いにも気を使うこともデメリットかもしれません。
しかし、メリットもたくさんあります。学校での教育は手厚く、英語や音楽、図工などは専任の教師が担当してくださることがほとんどです。中学校へ内部進学ができる場合は中学受験のしがらみがなく、学校生活をのんびりと楽しむことができます。逆に、中学受験がさかんな私立小学校の場合は、中学受験をサポートする体制が整っていることも良い点です。
おわりに
自分の子どもにとってどの小学校が良いのか、親としてはとても気になるところです。子どもの性格はもちろん、金銭的な問題、将来の進学先、通学時間など、さまざまな面から考えていくことになると思います。学校見学などの機会があれば、積極的に参加してみましょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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