新型コロナウイルスの流行の影響で塾のオンライン授業が注目されています。オンラインで手軽に授業を受けられるのは大変魅力的ですが、「希望する授業内容なのか」「自分のペースで受けられるのか」などといった不安もあることでしょう。
ここでは、オンライン塾とそのメリットについて、ご紹介します。
オンライン塾とはどういうもの?
オンライン塾は、「校舎に通うことなく、インターネット上で学習指導を受けることのできるサービス」です。カリキュラムは、苦手解消や学校の授業の先取り、入試対策までさまざまで、自分の目的に合ったものを選ぶことが可能です。
またオンライン塾には種類があり、「家庭教師型」「映像授業型」「添削型」などがあります。
マンツーマンでじっくり勉強出来る「家庭教師型」
家庭教師型は、プロの講師はもちろんのこと、東大などの有名大学を始めとする現役の学生講師が指導をしてくれます。タッチペンなどを用いて、実際に画面上で問題を解く様子を見てもらえるため、間違いがあった場合にはその過程も指摘してもらえることから、根本的なミスの改善にも役立ちます。
「映像授業型」は2通り!「オンライン授業」と「収録授業」
映像授業型には2通りあり、ひとつはオンライン授業です。これはリアルタイムで行われる授業を見て、質問などがあれば講師にコメントを送るというものです。また他の塾生とのやりとりも可能な場合もあり、学校に通って受ける授業に最も近いと言えるでしょう。
もうひとつの収録授業は、収録された授業を自分で見て学んでいくというものです。自分のペースで進めることが出来ますので、授業を一時停止するなどして、考える時間が欲しい人には向いていると言えます。ただし、止められることは注意も散漫になりがちですので、自発性の低い人には不向きかもしれません。
日常の学習管理に最適!「添削型」
添削型は授業を受けるのではなく、学習内容について、メールや通話アプリのLINEなどを利用して質問したり、進路相談なども出来るというものです。授業を受けている時間以外の隙間時間を活用できることから、学校の授業と並行して行うことで、より効率的に勉強することが可能となります。日頃から勉強の習慣がついている人であれば、こちらがおすすめです。
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オンライン塾のメリットについて
オンライン塾には種類があり、自身にあったものを選べる点がメリットです。しかし、その他にも様々なメリットが存在します。以下に、オンライン塾で学ぶメリットについて見て行きましょう。
送迎する手間が省ける!感染症対策にも
実際に塾に通うとなれば、学校が終わったあとに授業が始まることが大半です。夕方から夜にかけての授業となってくると、小さな子どもを夜間に出歩かせることは危険ですので、塾までの送り迎えが必要になっていきます。しかしオンライン授業であれば、自宅学習で完結しますので、子どもの夜間の出歩きや送迎の心配もありません。
またインフルエンザの流行時期や、今世間を賑わせている新型コロナウイルスのような感染症が蔓延した場合でも、外出する必要がないため、安心して授業を受けられるというメリットがあります。
子どものペースで学習することが出来る
学校の授業というのは、カリキュラムが決まっていますので、生徒一人一人のペースに合わせることなくどんどん進んでいってしまいますが、オンライン塾であれば、学校の授業についていけていない子どもでも、自分のペースで学習することが出来ます。一方、受験などを見越して、授業内容の先を勉強していきたい子どもにとっても役立つ学習に結びつくと言えます。
また習い事をしている子どもにとっては、隙間時間などを活用し、勉強したいというケースも多いはず。オンライン塾であれば、1つの学習範囲を数分から学習可能というものもありますので、習い事に向かうまでの移動時間などに学習することも出来て、利便性に優れているのです。
消極的な子どもが積極的になれることも
学校で授業中に質問をするときは、挙手をし、大勢いる生徒の前で質問をすることになります。この一連の動作が恥ずかしいから出来ないという子どもも、多く見受けられます。しかしオンライン塾であれば、自宅でリラックスした状態で受けられ、画面越しであるため、質問もしやすいと思う子どもが多いようです。
このように積極的になりやすい環境があることで、勉強がもっと好きになれる可能性を秘めているのがオンライン塾なのです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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