どれだけ頭が良くても、心の知能指数が低いと素敵な大人にはなれません。「子どもには思いやりがある優しい大人になってほしい…」と願う親は多いことでしょう。
ここでは、心の知能指数を伸ばすメリットや心の知能指数が高い子どもの特徴、それを伸ばす方法について詳しくご紹介します。子育て中のママやパパは、ぜひチェックしてみてくださいね。
心の知能指数(EQ)を伸ばすメリット
心の知能指数とは自身や他人の感情に気づき、コントロールできる能力のことを言います。心の知能指数を伸ばすことができれば、以下のようなメリットがあります。
人の気持ちを感じることができるようになる
心の知能指数を伸ばすことで、人の気持ちを感じ取ることが可能になります。
もし、心の知能指数が低いと他人の感情を識別することが出来ず、人と上手にコミュニケーションをとることに苦労してしまうのです。そのため、気付かないうちに人が嫌がることをしてしまったり、道徳的に良くないことをしてしまうこともあり得るでしょう。
しかし、心の知能指数を上げると、人の気持ちを察する能力を養えるため、協調性がある子どもに育ちます。
モチベーションをあげることができる
自身のモチベーションを上げるためには、"気持ちを作ること"が必要です。
心の知能指数を上げることで、自分の気持ちをコントロールすることができるようになります。もし、自身の気持ちをコントロールことできないと、何もやる気が起きず、人生が無駄になってしまうこともありますよね。
しかし、しっかりと心の知能指数を養っておくと、"ここぞ!"と言う時にモチベーション自分であげることができるため、勉強や仕事などで役に立つでしょう。
感情を行動に移せるようになる
自分の感情や人の感情をしっかりと読み取れるようになると、行動に移すことが可能です。例えば、"落ち込んでいる人がいたら慰めてあげる"という行動は極めて普通のことではありますが、心の知能指数が低い人は上手にできません。
心の知能指数をあげることで、相手に同情した際に、一緒に泣いたり、気晴らしにどこかに出かけたりなど、感情を行動に移すことが出来るようになります。
また、感情を行動に移す時にどうすることが1番最適なのかを、自分自身で考えることもできるでしょう。
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心の知能指数(EQ)が高い子どもの特徴
ここからは、心の知能指数(EQ)が高い子どもの特徴を3つご紹介します。心の知能指数が高い子どもは、どんな性格をしているのでしょうか?
人の意見をしっかりと聞くことができる
心の知能指数が高い子どもは、聞き上手であることが多いです。相手の話をしっかりと聞き、人の感情を察知することができるので、人から相談されることも多い傾向にあります。また、自分が何かに迷った時にも、人に意見を求め、柔軟に物事を考えることができるでしょう。
さまざまな人からたくさんのことを素直に吸収し、自分自身も成長していきます。
ストレスや困難が襲ってきても強い
心の知能指数が高い子どもは、自分の感情に非常に敏感です。自分の気持ちを瞬時に察知することができ、うまくコントロールができます。例えば、ストレスを感じたときに、自分がどう対処すべきなのかを自力で考えられるため、ストレスを溜めにくいのです。
また、何か壁にぶち当たった時は、粘り強く精神を安定させながら、コツコツと努力することができるため、大成しやすい傾向にあります。
他人に対して思いやりがある
人の気持ちを汲み取れるのも、心の知能指数が高い子どもの特徴です。誰かが困っていたり悲しんでいたりすると、すぐに察知して助けてあげようとする傾向にあるでしょう。思いやりがあり、どんなことでも受け入れるような心の広さを持っています。
また、偏見などもないので、人を差別するようなこともなく、誰とでも仲良くできる子どもが多いです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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