子どもに海外で教育を受けさせたい場合や、国際感覚を身につけてほしい時に選択肢として挙がるのが、海外教育移住です。最近では、家族で子どもの教育のために海外教育移住する人が増えており、その人口は年々多くなってきていると言われています。ここでは、そのような海外教育移住について詳しく解説しています。
子どもの未来のための海外教育移住とは?
それでは早速、子どもの未来のための海外教育移住についてお伝えしていきましょう。現在、実際に海外で生活している日本人は、135万人を超えています。LCCも多く飛び始めていて、海外での生活は以前よりもさらに身近になってきているのです。
海外移住する日本人は増えている?
さてここで気になるのが、135万人以上の日本人が、どのような国を移住先として選んでいるのかという事ではないでしょうか?海外で生活している日本人は、この20年間で倍以上に増えています。以前から多かった大企業の駐在員のほかに、個人で起業している人や中小企業などさまざまな人が海外で住む時代になっています。また、日本人が多く住む海外移住先は、やはりアメリカやカナダなどの北米です。次いで多いアジアは、日系企業の約70%近い企業が拠点としています。
海外教育移住として親子留学している人の割合
外務省が発表している海外教育移住している小学生・中学生の人数は、8万2千人を超えているというデータが出ています。海外教育移住先としては、やはりアジアが一番多いという結果になっているようです。海外教育移住をする日本人が年々増えているという事を踏まえると、これからさらに子どもを連れて、海外教育移住する家族は増えてくると予想されています。
有名人の方でも子どもの教育を考え海外教育移住をしている人も。
有名人 | 場所 | 理由 |
つんく (音楽プロデューサー) |
ハワイ | グローバルな人間に育ってほしい |
小島慶子 (タレント) |
オーストリアのパース | バイリンガルに育てたい |
本木雅弘・内田也哉子 (俳優) |
ロンドン | 長女のロンドン留学に伴い |
中田敦彦 (YouTuber) |
シンガポール | 子供を英語圏で教育したい |
低くなる海外教育移住の垣根とは?
私たち日本人は、精神的幸福度や国際感覚、英語力などこれからのIT化が進む世界で必要とされる「創造性」や「EQ」の分野が苦手という特徴があります。このような部分が、子どもの頃から伸び伸びとした教育環境で育つことで、国際社会で渡り歩ける未来人を作ることが出来るのです。そのような意味で、海外に海外教育移住して学び、パンデミックによって「どこでも出来る仕事」が増えてきている今だからこそ、海外教育移住の垣根はさらに低くなっていくと予想されています。
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海外教育移住のメリット・デメリットとは?
次に、海外教育移住のメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。子どもと共に海外へ移住するという選択は、さまざまな側面から移住先を検討した上で決定する必要があります。そのため、海外教育移住のメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、決めていくことが大切です。
海外教育移住のメリットとは
ではまず、海外教育移住のメリットからご紹介していきましょう。海外教育移住のメリットとしては、「子どもに国際感覚を身につけさせる事が出来る」「日本以外での生活の選択肢・生き方が持てる」「過ごしやすい気候の国で暮らす事が出来る」「日本の財政面の不安を減らす事が出来る」などが挙げられます。日本国内だけで生活していると、どうしても広い視野で考えたり、色々な選択肢があるという感覚が育ちにくいという傾向があります。しかし、海外教育移住をすることで、そうした狭い視野から広い選択肢を知る機会を得る事が出来るのです。
海外教育移住のデメリットとは
次に、海外教育移住のデメリットをご紹介していきましょう。海外教育移住のデメリットとしては、「海外教育移住が子どもに合わない可能性もある」「衛生面が心配」「言葉の違い」「文化や宗教の違い」などが考えられます。日本は、基本的にどの地域にいても、衛生面が著しく悪いという場所はありませんが、海外になると衛生面には特に注意が必要になります。また、文化や宗教に関しても、海外教育移住先によっては、事前に子どもに合うかどうかをしっかり見極めないと、教育以前の問題になる可能性があるのです。
海外教育移住には子育て軸が必要
海外教育移住は、国際感覚を持った人材を育成するのに魅力的なものですが、「海外教育移住=安定」というわけではありません。海外教育移住をすれば、何もしなくても優秀な人材が出来上がるのではなく、あくまでそれぞれの家庭の子育て軸があってこそ成り立つものです。どのような人間になってほしいのか、海外教育移住先でどのようなスキルを学ばせたいのかを、家族でしっかりとした軸を持つことで、子どもに合った教育先を選ぶ事が出来るでしょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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