小学校受験は最終学歴に影響するのか
高額な授業料を払い、私立小学校に通うことは最終学歴に影響するのでしょうか。
そのままエスカレーター式に大学まで進学する子もいますし、外部受験をして中学や大学から違う学校へ進む子もいます。
また、ひきこもりになったり学校を中退したりする子だっているので、実際に子どもが育たないとその答えはわかりません。
私立小学校の保護者は教育に熱心
少なくとも、公立小学校よりは教育に熱心な保護者が集まります。そして、その子どもたちも意識が高いです。過剰なライバル視をする親子もいますが、たいていは友達同士で自然と高め合います。
ドッジボールをしたり、絵を一緒に描いたりする普通の友だちづきあいももちろんありますが、読書をしておすすめの本を貸し合う友達、休み時間にいっしょに塾の宿題をする友達、朝読んだ新聞記事について話しあえる友達は、公立小学校ではなかなか見つからないかもしれません。
親同士も中学受験に関する情報を交換するなど、教育に関するアンテナは常に立てている状態です。そういった意味では、私立小学校への進学は全く無意味とはいえません。
私立小学校には独自のカリキュラムも
キリスト教や仏教など宗教系の学校であれば心の成長が期待できる「宗教」の授業があったり、国際色豊かな学校であれば英語ですべての授業をおこなったりと、それぞれの学校独自カリキュラムも魅力です。
また、公立小学校と私立小学校の違いは、コロナ禍の休校の際に歴然と見えましたよね。教育委員会による指示で基本的には足並みをそろえなくてはいけない公立小学校と、自分たちの裁量でフットワーク軽く対策ができる私立小学校。子どもたちの教育を止めないように、各学校がそれぞれの方法で工夫をしていました。
そのように、高額な授業料に相応の教育内容を享受していると感じられるのなら、小学校受験は意味があると考えられます。
おわりに
小学校受験の意味は、最終的にどの大学へ進学したのかという進路でのみ考えるべきではありません。幼稚園時代にたくさん頑張った楽しい記憶が残るかどうかも大切です。
合格しても不合格でも、やりきったという心地の良い充実感が子どもの記憶に残り、さらによい友人と出会い小学校生活を満喫できるのであれば、小学校受験には十分意味があったと言えるでしょう。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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