【ジグソー学習】で学力アップ。仲間と協力して効力感も高まる

「ジグソー学習」にもデメリットがある

学習の様子
グループのメンバーとの協同作業で、一人でするよりもより多くの知識が得られるジグソー学習ですが、実はメリットだけでなくデメリットもあります。
今後、このデメリットを解決できれば、もっとジグソー学習が取り入れられるかもしれませんね。

課題解決までに時間がかかってしまう

最初のグループ分けから段階を踏んで行われるジグソー学習は、とにかく時間がかかります。
授業時間はせいぜい45分や50分ほどしかありません。先生が課題を提示し、グループに分かれるために教室内を移動、その中でそれぞれの担当を決め、またさらに教室内を移動してエキスパート活動に入ります。

そして、もちろんエキスパート活動での調べ学習や話し合い、考える時間などもじっくりと取る必要がありますよね。さらに教室内を移動して元のグループに戻り、学習成果をグループ全員が伝え合うのにも時間が必要です。どうしても授業時間内には収まりそうにありません。

また、数回の授業に分けて行うにしても、その課題にだけ何時間も使うわけにはいかないのが現実だと思われます。

自分の担当以外の知識が薄くなってしまう

エキスパート活動で自分の担当したセクションについては深い知識を得ることができますが、他のメンバーの担当箇所の知識はどうしても薄くなってしまいます。

また、担当したメンバーの能力によっては、得られるべき知識が足りなかったり、上手く伝わらなかったりする問題もあります。自分の担当部分は責任をもってエキスパート活動しなくてはいけないので、プレッシャーを感じる子どももいます。
それぞれの役割を全うできれば自己効力感も高まりますが、思うようにできなかった場合は「メンバーに迷惑をかけてしまった」と落ち込んでしまう結果にもなりかねません。

おわりに

ジグソー学習は実際に授業に取り入れるには課題もありますが、子どもたち全員が積極的に取り組むことができ、先生が上手に導くことができれば、子どもたちの団結力や自己効力感アップにもつながります。アクティブラーニングの重要性が叫ばれる今、注目の学習方法です。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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