生まれたばかりの赤ちゃん。かわいいなと不意に触った小さな手が冷たいと感じて、不安になったことはありませんか?生まれてすぐはお母さんからの免疫があるから風邪をひきにくいともいいますが、やはりわが子のこととなると心配になってしまいますよね。赤ちゃんの手はどうして冷たくなるのでしょうか?その原因と対処法をご紹介します。
赤ちゃんの手が冷たくなるメカニズム
まずは、赤ちゃんの手がたびたび冷たくなる原因を探ってみましょう。やはり、どうして手が冷たくなるのかを知っておくと、心配や不安が取り除かれますよね。そして、手が冷たくなる原因が分かれば、その後の対処も冷静に行えます。
新生児は上手に体温調節ができない
手が冷たくなる原因で多いのが、「体温調節」にあります。私たち大人は、体の表面から放熱をして体温調節を行っているのですが、赤ちゃんはそれがまだできません。そのため、手にある「末梢(まっしょう)血管」を収縮させて放熱を行うのです。それが原因で手が冷たくなります。また、その他にも泣くことで体温を調節しているともいわれています。
赤ちゃんの平熱は把握しておきましょう
赤ちゃんの平熱は36度台から37度台くらいで、体温の高い子になると37.5℃近くが平熱という場合もあります。手足が冷たい場合でも、いつもと同じ平熱であれば心配はありません。逆に、35℃台など、いつもより低い体温の場合は「低体温」の状態になっています。赤ちゃんの体温は周りの環境や運動に影響を受けやすくなっていますので、平熱をきちんと把握し、それよりも高いか低いかで対処をしていくことが大切です。
いつごろから体温調節ができるようになる?
はいはいをしたり、自分で活発に動けるようなったりするころには体温調節する機能が少しずつ発達してきています。しかし、まだまだ未熟ですから、2歳ごろまでは大人が手足の冷たさや発汗の様子などを見極めて対処してあげることが必要です。幼児になると体温調節も上手になりますし、「暑いから上着を脱ぎたい」「寒いから靴下を履きたい」など、自分の意志で洋服の調製もするようになります。
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赤ちゃんの手が冷たい場合の対処法
赤ちゃんの手が冷たい原因は、前述した通り体温調節を行っている場合がほとんどです。それであれば、特に対処を行う必要はありません。しかし、赤ちゃんのおなかも冷たい場合は、室温が寒過ぎるのかもしれません。洋服やお布団などで調節してあげましょう。ただし、温め過ぎは厳禁です。
薄着?厚着?洋服で調節してあげる
赤ちゃんは服と肌着の2枚を着ていることが多いと思いますが、夏の暑い日は肌着だけで過ごしたり、寒い冬には肌着をもう1枚着せたりするなどの工夫が必要です。赤ちゃんが背中に汗をかいている場合は、着ているお洋服を減らしてあげることをおすすめします。冬場でも、基本的には靴下は必要ありません。しかし、寒過ぎて紫色になってしまうほどであれば、靴下を履かせてあげましょう。また、汗をかいた後はこまめにお着替えをしてあげることも重要です。
お布団で調節するのも有効な手段
まだまだ寝ていることの多い赤ちゃんの体温調節には、お布団も有効です。夏はタオルケットが便利ですし、冬にはベビー用の掛け布団を用意してあげましょう。電気毛布などは、赤ちゃんを温め過ぎてしまいます。赤ちゃんの体を温め過ぎることは、乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因の一つといわれていますので、注意してください。
参考:久保田史郎、他.新生児における体温変動の観察.産婦人科治療39:www.s-kubota.net
室温は赤ちゃんに合わせてあげる
お洋服、お布団での調節と同じ様に大切なのが室温です。エアコンは赤ちゃんの体に良くない様な気もするかもしれませんが、暑過ぎたり寒過ぎたりする環境で寝かせておく方が危険です。気温と室温の差が+-5度程度になるのを目安にしておくと良いですよ。また、乾燥はお肌や気管支などに影響が出ますので、加湿器や洗濯物の室内干しなどで湿度を保つようにしましょう。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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