ランドセル症候群を予防する工夫
ランドセル症候群を予防するには、ランドセルの使い方に工夫が必要です。ここでは2つのポイントを挙げます。子どもだけでランドセル症候群を予防するのは難しいので、親が一緒にチェックし、子どもがランドセルの使い方を身に着けられるようサポートしましょう。
ランドセルへの荷物の詰め方
ランドセルへの荷物の詰め方を工夫することで、身体が感じる重さを軽減できます。重い荷物は背中側に入れると、身体が安定します。さらに、荷物は背中側でも上部に置きましょう。底に重いものを入れると、身体が後ろに引っ張られるような感覚になってしまいます。
また、荷物がランドセルの中で動かないよう、すきまに柔らかいものを詰めて固定するのがおすすめ。荷物がランドセルの中で動くと肩に負担がかかり、肩痛や肩こりを引き起こすことがあります。
肩ベルトの調整やチェストベルトの活用
ランドセルを背負った際、背当てが背中にフィットするよう、肩ベルトを調整しましょう。肩ベルトを一度合わせたらそのままにするのではなく、子どもの成長に合わせてチェックし、その都度調整しましょう。
さらに、チェストストラップの活用もおすすめです。チェストストラップとは、胸の部分で左右の背ベルトに渡して使うストラップです。背中や肩に偏りがちな荷物の負荷を身体の前面に分散し、肩の負担を軽減してくれます。
肩ベルト、チェストストラップに共通していえるのは、ランドセルを身体全体で支えるようにすることです。
おわりに
ランドセルと中の教科書などを合わせた約4㎏の荷物を背負い、多くの小学生は学校に通っています。荷物を負担に感じ、肩痛などの痛みを感じたり、学校に行きたくなくなったりする「ランドセル症候群」にかかる子どもは、約3人に1人といわれています。
背中や肩に集中的に負荷がかからないような荷物を入れ方や、成長に応じた肩ベルトの調整などに気を付け、ランドセル症候群を予防しましょう。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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