小学生の子どもと親子喧嘩する時の注意点
小学生の子どもと親子喧嘩をする際に、誤った対処をしてしまうと、話し合いにならなかったり、子どもの心に深い傷を残してしまったりする恐れがあります。親子喧嘩をする際には、次のようなことはしないように気を付けましょう。
親の立場を利用して子どもの主張を押さえつけない
特に小さい頃は、子どもよりも親の立場が上なのが一般的です。しかし、その立場を利用して子どもの意見を無視したり、威圧的・攻撃的な言葉で子どもをねじ伏せたりするのはよくありません。
そうなると、子どもの主体性を潰してしまい、成長を阻害してしまうばかりか、親子関係に深い溝を作ってしまう可能性があります。
子どもはいえ、きちんと一人の人として向き合うようにしましょう。
正論攻めだけでは意味がない
ただ正論を懇々と伝えればいいのかというと、そうではありません。また、子育てに正解はなく、これさえしていれば大丈夫という魔法の言葉もありません。親の真剣さや愛情を伝えるための手段として、時にカミナリが必要なこともあるでしょう。
子どもは親がどれだけ正論を言っているのかよりも、「どれだけ真剣に愛情を持って、自分とぶつかってくれているのか」を見ているのです。そのため、子どもが理解できるよう、子どもと同じ目線に立って言葉を紡ぐ事も時には必要になります。
子どもに考えさせ、根気よく待つこと
子どもは親の考えていることや言っていることを全て理解することはできず、理解するのにも時間がかかります。子どもが理解できるような説明と言葉で根気よく話し合いを続けることが大切です。
また、一方的な話し合いでなく、子どもに「どう思う?」「どう感じた?」と、自ら考えさせ、発言させることも大切です。子どもが考えて発言するのは、大人よりも時間がかかります。親は根気よく子どもを待つという姿勢も大切になってくるでしょう。
おわりに
小学生の子どもと親子喧嘩したとき、親に非があるとすれば親は素直に謝るほうがいいでしょう。親に非がある場合に素直に謝れないと、子どもが悪いことをした際に謝れない子になってしまいます。親子喧嘩はネガティブなことだけではなく、子どもと親、両方にとっての成長の機会となります。
親子喧嘩は気力と体力がいるものですが、子どもの健やかな成長のためには必要不可欠なため、親も大きな気持ちで構えてあげることが肝要です。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。