いつでも仲良し!距離感の近い「友達親子」の弊害

理想的な友達親子の距離感とは?

登校する子ども
上記に、行き過ぎた友達親子の弊害をご説明しましたが、親と子どもの理想のカタチや距離感とはいったいどういったものなのでしょうか?以下に、いくつかご紹介します。

支配的ではない、境界がある家庭の形が理想的

児童心理の現場では、理想とする家庭の形は「親が支配的でなく、境界があること」と言われています。父親の役割、母親の役割(母性と父性)がそれぞれしっかりとなされており、子どもが安心して自分を表現できる居場所があって、親は子どもが巣立つ(社会で生きていく)ためのサポートを行うことが大切なのです。
この役割をしっかりとクリアできているのであれば、「友達親子」であっても問題ないと考えられます。

極端になる必要もなければ、一辺倒に型にはめる必要もない

友達親子で幼少期、思春期を過ごした子どもは

  • 大人になってからも問題無く社会に適応し、自らも親になっていく子
  • 社会に適応出来ず、引きこもりがちになり、自らが親になれない子

の2パターンに分かれてしまうとされています。
これはまさに、友達親子であっても「親と友達」両方の役割ができている親と「友達」の役割しかできていない親の差であると言えるでしょう。

「親」と「友達」どちらの役割もできる親が理想的なのでは?

「父性と母性」という親の役割の中に、「友達」という役割が加わることは問題ないことです。むしろ、3役を全てこなせる親は素晴らしいことといえるでしょう。子どもにとってこれほど安心でき、信頼を寄せられる環境はないのですから。3役が上手く機能している家庭環境では、親と子の信頼関係が強く、子どもの発達にも大変いい影響を与えます。
しかし、友達という部分にフォーカスしすぎ、母親と父親の役割が消失してしまうことは、子どもの発達に何らかの影響を与えてしまうことになる可能性があるので、要注意です。健全な友達親子を目指すのであれば、切り替えとメリハリをしっかりと持って、親子関係を築いていく必要があります。

おわりに

友達親子は良い部分だけを取り上げられがちですが、行き過ぎた友達親子、意味を勘違いしてしまった友達親子にはあらゆる弊害があります。
ただ、子どもの気持ちに寄り添って、理解したいと思うことは素晴らしいことです。子どもは「友達のように何でも理解しあえる存在」を必要としているのと同時に、「親という安心できる存在を何よりも必要としている」ということにも気付いてあげられると、よりいいのかもしれませんね。

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