幼老複合施設ではどんな交流が行われる?
幼老複合施設で、主に子どもとお年寄りのお世話をするのは保育士やヘルパーですが、お年寄りと子どもがふれあう機会もたくさん設けられます。幼老複合施設で、二つの世代がどのような交流をするのかをご紹介します。
クリスマスなどの年間行事を合同で行う
幼老複合施設は、ほぼ毎日通う場所。そのため、クリスマスやハロウィンなどのさまざまな行事を施設内でもお祝いすることが多いです。そういった行事がある日は、お年寄りも子どもも一緒に活動します。行事に必要な飾りや料理を一緒に作ったり、行事の意味をお年寄りから学んだりとさまざまな交流をすることができるのです。お年寄りにとっては、子どもにそれまで培ってきた知識を披露できますし、子どもはいろいろなことを学べて、どちらにとっても貴重な機会になります。
高齢者が子どもの寝かしつけを行う
まだ幼い子どもが通う保育施設では、お昼寝の時間が設けられます。たくさんの子どもを寝かしつけるのは保育士さんでも大変ですが、幼老複合施設ならその役目をお年寄りに任せることができます。子育てを終えた世代で、人によっては何人もの子どもの面倒を見てきたお年寄りだからこそ、寝かしつけでは活躍してくれるはずです。お年寄りは、大変な保育の現場をサポートする頼もしい存在なのです。
子どもの勉強の面倒を見てもらえる
学童保育がある幼老複合施設の場合は、学校が終わった後に子ども達が宿題などの勉強をする施設です。その時、お年寄りがいれば勉強を教えてもらえます。学校の先生や塾の先生とはまた違った人に勉強を教えてもらうのは貴重な機会であり、ここでしか学べないことも知ることができるでしょう。もしかしたら元学校の先生など、長年教育の現場に携わったプロの方にも教えてもらえるかもしれませんね。
おわりに
幼老複合施設は、子どもの保育施設とお年寄り向けの介護施設が併設されている施設です。待機児童や介護施設の不足の問題を一気に解決してくれるとして注目が高まっています。地域社会にとってメリットがあるのはもちろんですが、お年寄りは生きがいを持てたり、子どもは貴重な学びを得られたりと施設に通う人に大きなメリットがあるのが、幼老複合施設が支持される理由となっています。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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