子どもが成長するにつれ、親ではなく自分で時間やスケジュールの管理をする必要性が出てきます。しかし、小さいうちからなかなか自分で時間を管理するというのは難しいこと。親として、どうやって子どもに教えていくといいのか、悩みますよね。
そこで今回は、子ども手帳についてご紹介します。使い方やメリットなどを知り、ぜひご家庭でも活用してみてくださいね。
「子ども手帳」ってどんなもの?
そもそも「子ども手帳」とはどんなものなのでしょうか?ここでは子ども手帳についてご紹介していきます。
石田勝則さんが発案!
子ども手帳とは、その名の通り「子どもが自分でスケジュールを書く手帳」。学習塾「緑進学院」の創業者であり、現在は執筆・講演をはじめ教育に関する幅広い活動をされている石田勝則さんが発案しました。
子ども手帳は子ども自身がスケジュールを書き込み、その内容について取り組んでいく流れを作るものです。大人もビジネス・プライベートでスケジュール管理をする人が多いですが、それと同様。自分でやるべきことを手帳に書いていくスタイルです。
子ども手帳はどうやって誕生したの?
石田さんは二児の父親。上の子どもが小学生2年生のとき、嫌そうに宿題をしていたのがきっかけだそうです。そもそも宿題を好きな子どもはあまりいないかもしれませんが、それでも自ら積極的に取り組んでいくことが大切なのです。
石田さんは子どもの嫌そうな姿を見て、教育的にもよくない状況だと思い、何かしら対策が必要だと考えました。そこで発案されたのが「子ども手帳」。子ども手帳は、自分でひらがなを書けるくらいの頃からはじめることができます。
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「子ども手帳」のはじめ方
子ども手帳のはじめ方はとても簡単!考え方がとてもシンプルで、子どももスムーズに取り組みやすいのではないでしょうか?ここで子ども手帳をはじめる三つのポイントを見ていきましょう。
まずは子どもと一緒に手帳を選びに行こう!
まず、子ども手帳をはじめるための手帳を親子で買いに出掛けてください。ポイントは「子どもに手帳を選ばせること」。大人であれ子どもであれ、自分自身が気に入って購入したもの、思い入れのあるものには深い愛着がわくものです。
また、子どもが大人のように手帳を使えるとなれば、何となく大人になれたようでうれしいしかっこよく感じるかもしれませんね。デザインはシンプルなもので構いませんが、好きな色やデザインなど、子どもに選択権を与えてあげてください。
自分で考えて「やるべきこと」を書かせる
子ども自身が気に入った手帳を購入したら、1週間分の予定を子どもに書いてもらいます。自分で考えて、やることを決めるように促すのです。例えば習い事・宿題・ドリル・お手伝いなど。まだ子どもが小さいうちは大人と一緒に考えながら、習い事は「な」など記号のように使い分けながら、手帳に書いていくのでもOKです。
自分で考えながら、何をやるべきか、頭で思い浮かべながら子どもが書き出していく、その主体的な行動がポイントです。
できたことは赤線で消してポイントゲット!
手帳に記載した内容で、できたことは赤線などで消していきます。そしてできたことにはそれぞれポイントを加算していきます。事前にどの項目にどれだけポイントを加算するか決めておくことが重要です。
例えば「習い事は3ポイント。宿題は5ポイント」など。1日の合計ポイントに対してポイントカードを作って渡すなど、ポイントがどんどん貯まることで子ども自身にも達成感が増していきます。貯まったポイントは、おこづかいや何かしらのご褒美チケットに交換するなどそれぞれのご家庭で決めてみてもいいでしょう。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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