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アンプラグドプログラミングを学ぶメリット
小さな子でも楽しくプログラミング的思考を学べる「アンプラグドプログラミング」。パソコンを使用したプログラミング学習の前に、アンプラグドプログラミングに触れることには、楽しさ以外にもさまざまなメリットがあります。
コンピューターの仕組みを学べる
生まれた時からパソコンやスマホが身近な存在だった子どもたち。しかし、コンピューターの詳しい知識を持っているというわけではありません。
そのような中で、アンプラグドプログラミングでは以下のようなコンピューターの基本的な仕組みを学びます。
- コンピューターが「0」と「1」の2進法を基礎としていること。
- 色は「RGB(レッド・グリーン・ブルー)」で表すことができること。
- スマホのデータ容量などで普段何気なく使用している「MB」や「GB」などの「バイト」は、「1バイト=8ビット」であり、この「1ビット」がデータの最小単位だということ。
そのような、大人でもよく知られていない知識を子どもでも分かりやすく学べるのが、アンプラグドプログラミングなのです。
プログラミング的思考を身につけられる
小学校での「プログラミング学習」の目標。それはコードを組み立ててプログラムを作るというより、物事を順序だてて思考できるようになる「プログラミング的思考」を育てることです。与えられた課題について、失敗と修正をくり返す「トライアンドエラー」を経験することで、子どもたちは思考を重ねていく訓練ができるのです。
その経験によって、「目的」を的確にとらえて合理的に思考できるように成長できるといわれています。
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学校間のプログラミング教育格差が出にくい
アンプラグドプログラミングのメリットには、学習内容の他にも学習環境に左右されにくいという利点もあります。パソコンを使うプログラミング学習では、パソコンの台数やネット環境などによって教育格差が出てしまうためです。
コンピューターの台数など設備の差
学校や地域によって、パソコンによる学習にはどうしても設備の差が出てしまいます。コロナ禍によって生徒一人一人にタブレット端末などが支給されるようになったとはいえ、その使用状況はまちまち。休校中のオンライン授業を例にしてもバラつきが見られ、まだまだどの学校でも子どもたちが自由に使用できる状況とはいえないようです。
しかし、アンプラグドプログラミングではパソコンを使用しないため、全国どの学校でも同じように、プログラミング的思考を学ぶ機会を得られるメリットがあります。
教員たちのプログラミングの知識差
地域だけでなく、教員たちのプログラミングへの知識でも教育格差がでてしまいます。公立の小学校でプログラミングに関して全然知識のない先生、少し知っている先生、かなり詳しい先生で授業内容が異なってはいけませんよね。アンプラグドプログラミング学習なら、パソコンの知識がない先生でもプログラミング的思考を子どもたちに指導できます。試行と失敗をくり返しながらプログラミング的思考をじっくりと身につけられるほか、グループワークを通して、コミュニケーション能力の向上も期待できます。
おわりに
低年齢でも楽しくプログラミングを学べるアンプラグドプログラミング。学校ではもちろん、パソコンを使用した本格的なプログラミング学習の前に、ゲームや絵本で家庭でも取り入れたい学習方法です。ゲーム感覚でプログラミング的思考を鍛えましょう!
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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