国際バカロレアのメリット
日本で国際バカロレア教育を受けられる学校は、まだ少数です。しかし日本政府は今後認定校を増やしていくために、国際バカロレア機構に要望を出しました。その結果、DPプログラムの一部を日本語で実施する「デュアルランゲージ・ディプロマ」の導入が決まっています。このため、将来的には日本でも国際バカロレア教育を受けられる学校が増えていくと予想されます。
世界に通用する力が身につく
国際バカロレア教育が目指しているのは、広い視野と思いやりの心を持ち、国際社会に貢献できる人材の育成です。そのため、ラーナープロファイルと呼ばれる10の人物像をあげています。
「知識を持つ人」
「考える人」
「コミュニケーションをとれる人」
「信念がある人」
「心を開くことができる人」
「思いやりがある人」
「挑戦する人」
「調和がとれている人」
「振り返りができる人」
このような10の性質を持った人物を想像してみてください。自分の考えを持ち、他者と心を開いてコミュニケーションをし、何事にも挑戦していく気持ちを持った人は周囲からも認められ、豊かな人生を送ることができるでしょう。国際バカロレア教育は単なる資格のプログラムではなく、子どもたちに本当の意味での生きる力をつける教育だといえます。
海外の大学進学に有利
将来的に海外の大学へ進学する可能性がある場合、DPを持っていることは有利に働きます。大変知名度の高い資格ですので、多くの大学が入試資格として認定しています。また日本の大学でも、国際バカロレア入試の枠を設けている大学があります。
今後海外へ転勤する可能性があるご家庭では、選択肢が広がる教育プログラムだといえるでしょう。もちろん転勤の可能性がないご家庭でも、子ども自身の可能性を広げてあげたいという想いがあれば、バカロレア認定校を選ぶことも選択肢のひとつです。日本の学校でも得難い経験や出会いのチャンスが期待できるでしょう。
おわりに
国際バカロレア教育は、まだ日本での認知度が低い教育プログラムです。導入校がインターナショナルスクールや私学に限られている現状では、教育費の高さや通学の難しさが普及の障壁となっています。しかし、全人教育を目指す理念は素晴らしいものですし、将来的に海外での活動を視野に入れるのであれば、検討する価値は十分にあります。今後の文部科学省の動きに注目しましょう。
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