赤ちゃんが生まれたら母乳で育てたい、と考えているママたちは多いことでしょう。しかし最近では仕事をしているママたちも増え、粉ミルクや液体ミルクを使用している方もめずらしくありません。ここでは、便利で栄養がある液体ミルクの温め方についてご紹介します。
液体ミルクとは何?基礎的なことを知ろう
母乳の代わりや混合で使うといえば、粉ミルクが一般的です。しかし災害や出先で急遽必要だという時のために、液体ミルクの存在が徐々に人気となっています。ただ、まだあまり使い方の基本などが知られていません。
液体ミルクと粉ミルクの違いとは
液体ミルクと粉ミルクは、調乳方法以外に何が違うのかといえば、実はそれほど違いはありません。最初から調乳されている液体ミルクよりも、粉ミルクの方が栄養素は濃いのかもとイメージされがちですが、栄養面に対しての差はありません。
液体ミルクの場合は機械でしっかりと攪拌されているのでサラッとした印象はありますが、赤ちゃんへ飲ませる際には何も問題ありません。また粉ミルクと違って調乳する時のお湯や、温度を調節するための水も不要です。このような手軽さが、液体ミルクの最大のメリットだといえます。
液体ミルクの使う時の注意点やデメリット
メリットの多い液体ミルクですが、デメリットもあります。それは便利な分、粉ミルクよりも若干割高な点。液体ミルク(明治ほほえみ)の内容量は240ml、価格は215円(税抜)。定番の缶タイプは内容量800gで2,630円です。液体ミルクは一度開けたら飲みきったほうがよいものです。費用面を気にして飲み残しを冷蔵保存などすると、衛生面で非常に問題があるので絶対にNGです。
液体ミルクはメリットがたくさん
どんな商品でもデメリットや注意点があるのは当然のことですが、液体ミルクはメリットが多いことが特徴です。一番大きなメリットとしてはすぐに赤ちゃんに飲ませてあげることができる部分だといえます。泣いている赤ちゃんを待たせてミルクを調乳していると、どんどん焦ってしまいますし、ママの気持ちも負担になるものです。
しかし、液体ミルクの場合は哺乳瓶に移し替えるだけで、すぐに飲ませてあげられます。また常温で飲ませてあげることができるので、外出時の持ち運びにも便利です。
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液体ミルクの温め方について・注意点は?
液体ミルクは、基本的に常温ですぐに飲ませてあげられるので、非常に便利なアイテムです。ただ赤ちゃんの中には人肌くらいに温かい方がよく飲んでくれるとか、母乳に慣れている赤ちゃんだと抵抗がある可能性もあります。以下に、液体ミルクを温める方法についてお伝えします。
液体ミルクは基本的に温める必要はない
そもそも論にはなりますが、液体ミルクは温める必要がないことが大きなメリット。常温保存でOKなので持ち運びにも便利ですし、急に赤ちゃんがぐずった時などにすぐ与えてあげられます。
またストロー飲みを覚え始めた子であれば、哺乳瓶に移し変えることなくコップで飲めるのもメリットです。ただ季節によっては常温でも冷たい場合や赤ちゃんによっては人肌くらいが好きだという場合もあるので、そのような時はきちんと温めてあげる必要があります。
自宅や外出先での液体ミルクの温め方
自宅はもちろんのこと、外出先でもさっと飲ませてあげられる液体ミルクですが、寒い季節に温めてから飲ませてあげたいという場合は、温め方を覚えておきましょう。次に自宅編と外出編を紹介します。
自宅編
自宅で液体ミルクを温める場合は、清潔な哺乳瓶もしくは耐熱コップに液体ミルクを移し替えます。その後、ボウルに入れたお湯で湯煎をして、人肌程度に温めればOKです。人肌と言われてもよくわからないという場合は、1滴2滴自分の腕に落としてみて熱くなければOKだと思ってくださいね。
外出編
外出先で液体ミルクを温める場合にもしカイロがあれば、カイロを巻きつけるだけでも温かくなりますが、なければママの肌で温めてください。ブラジャーとの間に挟んだり、コートに挟んで抱きしめるようにして温めると自然と人肌程度になります。
どちらの方法も温め方として覚えておくと助かりますが、間違っても一度温めた液体ミルクを、もう一度温めたりすることはしないようにしてください。
液体ミルクで注意したい温め方とは
液体ミルクを温める時にやってしまいがちなのは、電子レンジで温めるという方法です。確かに手軽に温めることができますが、電子レンジでの加熱は急激に熱くなり、栄養分が破壊されてしまうのでNGです。またタンパク質が変性して消化不良を起こす可能性もあるため、40℃程度のお湯でじっくり温める、もしくはママの肌で温めるなどして対処しましょう。
液体ミルクを体温よりも高い温度のお湯などで温め続けると、赤ちゃんにはとても熱いミルクとなってしまうので注意してください。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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