子どもが小学校に入学すると、避けては通れないPTAがありますよね。
PTA役員は毎年、保護者の中から選出されますが、どうしても断りたいという時もあるでしょう。そのような時に、波風が立たない断り方を知っておきたいですよね。今回は、PTA役員の選出の際に、上手な断り方についてご紹介します。
PTA役員の断り方として正当な理由とは?
それでは早速、PTA役員の断り方として、正当な理由にはどのようなものがあるのかをお伝えしていきましょう。いざPTAを断りたいという時には、知っておくと役立つかもしれませんよ。
家計のために昼夜働いているシングルマザー
まず1つ目は、シングルマザーで昼も夜も家計のために働いているというケースです。この場合、保護者が働けなくなった時、子どもの生活にも影響が出てしまうことは容易に想像できますよね。そのため、PTA役員の選出の際に、正当な理由として免除してもらえる可能性が高いと考えられます。
しかし、あくまでも生活の足しにするというものではなく、生活基盤のための収入源として働いているという事が大前提なので、覚えておきましょう。
自宅で親や義理の親を介護している
2つ目は、自宅で親や義理の親を介護しているというケースです。
どの程度の介護度なのかにもよりますが、保護者が付きっきりで見守る必要がある場合や、突発的に介助が必要になる事が想定できるような場合は、PTA役員の選出の際に、正当な理由として免除の対象になる可能性が高いでしょう。PTA役員になると、なにかと夜などの集まりに参加する必要が出てきますので、自宅で介護を必要とする身内がいる場合は、断りやすいかもしれませんね。
妊娠中または乳幼児がいるという場合
そして3つ目は、妊娠中または自宅で乳幼児を育てているというケースです。この場合は、タイミングによっても異なりますが、正当な理由としてPTA役員を免除してもらえる可能性が高いケースに入るでしょう。
出産間近という場合や、生まれたばかりの乳幼児がいる場合は、なかなか外出をする事も難しい時期になります。このような時にPTA役員になっても、毎回集まりに参加するのは困難だと考えられるので、断りやすいケースです。
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下手なPTAの断り方と覚えておくべき事
では次に、PTA役員の断り方として、やると危険な断り方というものをご紹介していきたいと思います。
同じくPTA役員を断るにしても、断り方一つで相手への印象は変わってしまいます。断ってからも学校生活は続くので、居づらくならないためにも、下手な断り方を知っておきましょう。
うその理由でPTAを断るということ
まず1つ目の下手な断り方は、うその理由でPTAを断るという事です。PTAに限らずですが、どんなものでもうその理由での断り方は後々トラブルの元になるので絶対にやってはいけません。
特に、「介護」や「病気」をうその理由として利用するのは、あなた自身の印象も悪くしてしまいますし、人間性を疑われる原因にもなります。
一度引き受けてから断るのはNG
2つ目は、一度PTA役員を引き受けておきながら、後になって断るという事です。よく、引き受けてしまってから不安になって辞退したいと申し出る人がいるのですが、PTA役員はほとんどの保護者が初めて経験するものです。そのため、不安がないという人は珍しいでしょう。
そのような中で、一度引き受けてしまった後に断るというのは、大人の世界では通用しません。
ただし、引き受けた後に、急に転勤が決まってしまった場合などは例外です。この場合は、転勤が決まった時点で、なるべく早めに辞退の申し入れをするようにしてください。
PTAは保護者みんなが平等ということ
PTA役員を断りたい時に覚えておくべき事のひとつに、みんな平等だという意識があります。どの保護者も、出来れば面倒なPTAは避けたいと思っているものです。また、正当な理由があったとしても、PTAを断らないで役員として役目を果たしている人もいます。
このように、それぞれの事情を抱えながらも、時には嫌だなと思いながらも、誰かはPTAを引き受けなければならないという状況の中で、自分だけ特別だという考えは持たないようにする事が大切です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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