メリットもあります!遠い保育園を選んで良かったところ
ここまでの印象ですと、遠い保育園は悪いイメージを持つ方が大半かもしれません。しかし遠い保育園に入ることのメリットもあります。もし遠い保育園に通うことが決定し、落胆している方がいれば、次に挙げるようなメリットもありますので、あまり落ち込まないでくださいね。
保育園に通うことが良い運動になる
ここで再び、野原一家を思い出してみましょう。アニメでは、しんちゃんが幼稚園の送迎バスに乗り遅れてしまい、母親がしんちゃんと妹のひまちゃんを自転車に乗せて幼稚園まで送り届けるというシーンが描かれているときがあります。このときの母親は必死ですが、子ども2人を乗せた自転車の総重量というのは並大抵の重さではなく、多くのカロリーを消費出来る絶好のチャンスです。
大人になると運動の機会が減ってしまい、運動を週間づけることが難しい一方で、子育てと仕事に忙しくジムに通うことが難しいママたちにとって、このような機会はとても貴重ですよね。
感受性豊かな子どもに育つ場合も!
保育園に向かうまでの道中には、さまざまな光景が広がっていると思います。行き交う車や沿道に咲いている花、パン屋さんの匂い、季節ごとの景色の移り変わりなどを体験することでしょう。このような全ての事象が子どもにとっての刺激であり、心が豊かな子どもに育つことが期待出来ます。また車の種類にしても乗用車やバス、救急車、消防車などが目に入ってくるので、登園しつつ学習も出来るという利点もありますね。さらに同じ地域の知り合いや、道中でよく会う人がいれば思い切って挨拶をしてみると、そこからまたコミュニケーション能力を養うことに繋がります。親にとっても、地域の繋がりが出来て良いのではないでしょうか?
案外1ヶ月程度で生活に慣れてしまう
今までと生活リズムが変わり、慌ただしい毎日に慣れないことばかりの遠い保育園への通園。しかし意外にも1ヶ月もそのルーティンが続くと慣れてくるという方もおり、子どもとの登園時間を楽しんでいるようです。遠い保育園に決まってしまったのは仕方がありませんが、それなら「この距離を楽しもう!」という気持ちで臨めば少しは気が楽になるのではないでしょうか?
おわりに
近くの保育園を希望したとしても、必ずしも希望が通るわけではなく、遠くの保育園になってしまうというケースも少なくありません。確かに、遠くの保育園はデメリットがあり、落ち込む方が多いかもしれません。でもこれを逆手に取って楽しむようにすると、子どもにとっても良い刺激になっているかも。卒園時には遠い保育園に何年も通っていたことがママや子どもにとって何らかの自信になっているはずです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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