保活に関する実態調査から学ぶ四つのポイント

保活に関する実態調査から学ぶ4つのポイント

出産後、子育てに追われる日々のなか子どもの成長とともに現実味を帯びてくる保育園探し。働くママは職場復帰のタイミングや育休取得期間などを考えると、のんびりとしていられないのが現状です。

子どもが入る保育園を探す活動を「保活」といいますが、厚生労働省は保活を行った方を対象に「保活に関する実態調査」を実施しました。その結果、希望通りの保育施設を利用できたという方は全体の約60%に及びました。

他にも、保育施設を選んだ理由や、保活の開始時期、保活による負担や苦労したことなどが調査内容にあります。その結果を参考に、これからの保活に役立つポイントを四つ挙げてみました。ぜひ、保活の参考にしてみてください。

ポイント1.通える範囲で希望の園を選ぶ

パパ

保活を行う第1歩として、どこの保育園や幼稚園を選ぶかという作業があります。多くの場合は第1希望だけでなく、第5、第10希望と多くの希望を出さなくてはいけません。

それを選ぶ基準は人それぞれですが、「保活に関する実態調査」の結果から、まず選ぶ際に重視するポイントとして全体の7割を超す回答は、やはり「立地条件」です

毎日の送り迎えや、何かあったときのことを考えると自宅に近いところにあるのが最も理想的ですが、最低限、自宅から職場までの通勤圏内にあることを条件に探してみると、入園してからの負担も少なくなります。自宅―保育園―駅(職場)の位置を考えて絞っていくのがよいでしょう

立地の次に回答が多いものは、園内環境や料金です。園庭が広くて楽しく遊ぶ場面が想像できそうな環境や、衛生面が整っている清潔な園を希望の条件としている保護者の方も多いようです。

同時に、保育料金もチェックしておきたい項目です。認可保育園は自治体や世帯収入により金額が異なります。認可外保育園の場合は、さらにそれぞれのためしっかりと確認しておくほうがよいでしょう。

ポイント2.開始時期は最速で妊娠前から

妊婦

「保活に関する実態調査」にはいつから保活を開始したかという調査項目があります。その回答結果では、23.6%の方が出産後6カ月以降に、次いで22.5%の方が出産後6カ月未満で開始したということがわかります。

また、それに対して、体力が著しく低下している産後直後に、乳幼児を連れた状態で役所や保育園に行くために何度も外出することが負担だという声もあります。そのため最近では、保活はできれば出産前から行うことが、負担が少なく理想的だといわれるようになっています。

また、出産前よりさらに以前の妊娠前から、保活を開始した方も全体の4%ほどいるようです。なかにはどこの保育施設に入れたいか、スムーズに職場復帰をするためには何月生まれがよいかなどを、妊娠前からおおよその流れを計画する方もいるほどです。

保活が情報収集や見学など思いのほか時間がとられて大変だという情報を耳にしている方ほど、早い時期から保活を開始しているようです。

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