「呪いの言葉」を解くための方法とは?
日常生活の中で、長年言われ続けてきた「呪いの言葉」は、子どもにとっては簡単には解けない「呪い」になってしまっています。
その呪いを解くためには、少しずつ子どもが安心できるような言葉がけを続けて行くことが大切です。
決めつけや否定の言葉は出来るだけ使わない
例えば、子どもが漫画ばかりを読んでいて勉強しないというシチュエーションの場合、「そんな漫画より勉強の方が役に立つ」などと、子どもが興味のあることを否定し勉強が何よりも良いと決めつけてしまうケースが多いでしょう。
しかし、このような言葉は子どもに対する「呪い」をさらに強いものにしてしまう可能性があるので、出来るだけ使わないように心がけましょう。
成功体験とセットで伝える
「呪いの言葉」によって追い詰められやすい子どもは、否定ばかりされているため自分自身で考えて行動した結果、成功したという成功体験が非常に少ない傾向があります。
そのため、子どもが自らの意思で行った行動がうまくいったときには、必ず褒めて、成功体験として子どもの記憶に残るような言葉がけを意識しましょう。
期待やプレッシャーを与えるのではなく信頼する
例えば、「次のテストでは絶対に100点取れるよね!」「○○ちゃんなら絶対負けないよね」など、子どもが大きな期待とプレッシャーで押しつぶされてしまうような言葉は、「呪い」として子どもを追い詰めている可能性が高いです。
結果ではなく、一生懸命やるという姿勢全てを肯定し信頼しているという気持ちを前面に出した言葉を伝えると良いでしょう。
おわりに
時間に追われながら日々過ごしていると、どうしても今回ご紹介したような「呪いの言葉」を口にしてしまっているママ・パパも多いことでしょう。
しかし、まだ「自我」が確立していない年齢の子どもは、親からの言葉をダイレクトに受け止めてしまうので、注意が必要だということが分かりましたね。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
ピックアップ
福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
この記事に不適切な内容が含まれている場合はこちらからご連絡ください。