おむつ回収の課題
使用済み紙おむつを保育園で回収してくれるのは、保護者や保育士にはメリットばかり。しかし、それを実現するためには、それぞれの自治体や保育園に課題もあります。
使用済みおむつの保管
厚生労働省は「保育所における感染症対策ガイドライン」にて、使用済みおむつの取り扱いを以下のように定めています。
このガイドラインを守り、使用済みのおむつを適切な状態で、保育園がきちんと一時保管できるか問題です。特に下痢をしている場合や、感染症がはやっている場合は注意が必要です。
保育園によって敷地の広さに差があるので、使用済みおむつの保管場所確保が難しい保育園もあります。多くの保育園で使用済みおむつの回収を広めていくためには、これらの課題を解決しなければなりません。
保育料は高くなる?
上記でも述べたように、保育園でおむつを回収するには武蔵野市で年間約1900万円かかるといわれています。この予算は税金から捻出されますが、そのせいで保育料が高くなる??と心配になりますよね。しかし武蔵野市の現状では、公費でのおむつ回収に伴う保育料の値上げは予定されてないようです。その分、市民税が値上がりしないといいのですが…
おわりに
保育園での使用済み紙おむつの回収は、自治体によって大きく変わります。公費での回収は豊島区が2018年4月から先駆けて実施しました。豊島区はおむつ回収・処理に平成30年度、約1300万円の予算を計上しています。また、三鷹市でも回収を実施、約520万円の予算を割いています。保育園でのおむつ回収が広まるのは予算的に難しい自治体が多いかもしれませんが、衛生面などを考えると、保護者が持ち帰りしなくても済むような取り組みが進むとよいですね。
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3人の子を持つ母親で元保育士。
早起きして高校生のお弁当づくりに励む日々を送っています。私の元気の源は推し活。推しってどうしてあんなに尊いのでしょうか。
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